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夏、何をするべきか(大学受験・現代文編)

2017.07.01

前回に引き続き、夏の間にこなしておくべきことをお伝えします。
今日は現代文についてです。
私自身が理系担当なので理系受験生に向けたものを中心にして書きますが、文系受験者にも役に立つ情報はあるかと思います。

 

①総論
最初に伝えておきたいのは、現代文は学校で授業をしている国語とは性質が異なることが多い、ということです。
ことに、大学受験における現代文というものは、独特の性質を持っています。
それは、知識問題を除いて、「ヒントが文章中にある」ということです。
問題を作る側、答え合わせをする側の立場に立って考えてください。
文章を読んで感じたことなどを問題にした場合、人によって受け取り方は様々なため、十人十色の解答が出てくるでしょう。
それに対して点数をつける、という作業は非常に難しい。極端に言えば、正解がない問題になってしまう。
従って、選択問題にしても記述問題にしても、一定のプロセスを経て同じ解答にみんながたどり着けるような問題が入試では求められるわけです。
上記を踏まえて、現代文では「解答の根拠を明らかにした上で答える」ことを重要視してください。

 

②現代文は理系科目!?
これは私個人の感想なので異論、反論あることと思いますが、現代文は論理的思考力を求められる科目だと思っています。
前項でもお伝えした通り、文章中のヒントを見出して選択肢を選んだり、ヒントを組み合わせて字数に合うように記述したり、という部分で思考力を必要としている、と考えています。
当然、語彙力はとても大事であると思います。が、それをベースにして組み立てを行う力も必要です。
実のところ、学生の頃に国語を得意と感じたことがなかった私も、今では現代文の解説が抵抗なく行えるようになったのは、現代文を解く際のロジカルな部分が理解できたからだと分析しています。
選択問題での取捨選択も数学の真偽判定に通ずるところがあったりして、意外な共通項もあるものだ、と思っています。

 

③全ての読解は現代文に通ず
さて、若干感想文めいたことを書きましたが、少し話を戻します。
「現代文は選択していないので、受験で勉強する気は一切ない」という受験生の皆さん。

本当にそれでいいんですか?

以前より、多方面から国語力の低下が叫ばれて久しい状態ですが、これは私も同様に感じているところです。
これがどう影響してくるかと言うと、英語の長文読解に関わってきます。
英語の長文読解では、文章の大意をつかむことが必要になります。が、日本語に訳せたとして、「訳した日本語が分からない」ケースが増加しています。
単語レベルでも、主要な英単語帳に出てくる単語の基本や重要単語の中に、「濫用」「固定観念」「潜在的な」「厭わない」といった意味を持つ単語が登場します。
これらの単語が「日本語として理解できる」ことは必要不可欠なことになります。
例示したものが一つでも分からない場合、単語を覚えるだけでなく意味を勉強する必要があるかもしれません。
※ちなみに、「厭わない(いとわない)」に関しては現代文の漢字(読み、書き)問題としても出題されることがあります。

なお、読解能力については、現代文、古典、英語長文すべてについて共通項があります。
その共通項、文章の読み方の練習を最も効率的に行えるのは現代文です。
「英語の長文が読めない」特に「単語は訳せるんだけど問題になると○がつかない」人は国語力の不足が原因かもしれません。

あなたの国語力、大丈夫ですか?

2017/07/01 副室長 瀬戸

 

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