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総合型選抜への対策と考え方

2023.03.03

時代の変化を受けて、大学入試も変革の時期を迎えています。

センター試験から共通テストへの変更を筆頭に、各大学の入試制度も大きく変わっております。

その中で、最近みなさんがよく耳にすることは総合型選抜での入学者の増加ではないでしょうか。

大学入学者の半数を超える人数が総合型選抜、学校推薦型(以下総合型選抜でまとめます)での入学者になってきています。

当然そこまで人数が増えているということは、一般受験だけではなく総合型選抜で大学へ入る一つの手段として考えなければ、入学機会を減らすことになります。

当塾でも以前より総合型選抜での入学を視野に入れたご相談が増えてきています。

以前から推薦入試のために小論文や志望理由書の添削などはしておりますが、最近の総合型選抜は多岐にわたっているので、以下に考え方をまとめていきたいと思います。
ご参考にしていただければ幸いです。

まず、いつも書いていますが、一般受験の準備無しでは絶対ダメです。
総合型選抜の合格が出るのが以前より遅くなりましたので、ダメだったから一般受験に切り替えてというのはほとんどできなくなりました。
あくまで一般と総合型の両輪で準備を進めるべきです。
これにはもう一つ理由があります。
学力試験を課す総合型選抜がけっこうあります。
英数国、英数理などや解く問題を選択するなどといった基礎学力の検査プラス面接、小論文などもあり、基礎学力があって初めてチャンスが来るということがあります。

次に小論文のための知識を増やしておくことが重要です。
小論文を書くのはそこまで難しいことではないので、考え方と型を指導すれば、長い期間練習する必要はありません。
ただ最近、小論文を書くためのネタがない生徒が多くなっているようです。全高校生に言えることですが、前提とした知識の量が減っています。
小論文でも受ける学科によりますが、その学科特有の話題に沿った小論文が出ることが多いです。
食品、教育、文化、デザイン、環境など自分の知識があればあるほど、小論文は書きやすくなります。自分のフィールドで勝負するのが小論文の大前提だからです。

次は各課題の重さをよく考えて優先順位を変えていくということです。
課題と一口で言っても、全然重みが違います。プレゼンテーションや作品作りはとても時間がかかり重い部類に入ると思います。
このようなものが求められるところだと、片手間でその課題をやるわけにはいきません。一定期間集中して仕上げる必要があります。
その段階では普段の学習の分量はどうしても減らさざるを得ません。多少減らしてもいい状況にしておくことが大事でしょう。英語に苦戦している人がその時期に英語から離れるとその後受験レベルまでもっていくことは大変です。
いつも言っていますが、英語と数学は時間がかかる科目ですので早めに取り組み、基礎はできるだけ早く終わらせてください。

最後に、何があっても引きずらないで勉強を進めてください。
総合型もあくまで入学のための一つの手段です。
どんだけ時間と手をかけても、倍率が1倍を超えてしまえば、落ちることはあります。

合否結果というものは受かれば最高だし、落ちれば最悪です。
その気持ちは当たり前です。

ですが、落ち込んでいても何も起きませんので、切り替えてください。

一般でも受かるように勉強していえれば、まだまだ可能性はあります。

受かったらそこで終わりで良かったね、ダメだったらもう少し頑張ろう、これくらいでいれるように私は事前から言っています。

「絶対総合型で受かります」なんて言いません。

「総合型で受ける以上、できることは100パーセントやり、もしダメでも一般で受かるように準備」これしかありません。

毎年総合型ありきで来てしまい、ダメだった方の相談があります。。
今年も11月にご相談がありました。総合型のために準備していて受かるだろうと思っていたら全部ダメだったけど浪人は避けたいということでした。
基礎学力を試験してみたら、基礎が固まっていない、日本史はほぼゼロ、現代文が得意というわけでもない、といった状況です。

11月ですので3ヶ月しかありません。
行きたいところをヒアリングし、ギリギリ間に合うかもしれないところに集中しました。
結果志望していた東京経済大学に合格してくれました。
もう少し時間があれば古文をやらせて、日東駒専まで受けさせれたかもしれませんが、時間がなかったので古文は捨てました。古文の暗記を少しでも日本史に使わなければいけなかったからです。
細かい話は割愛しますが、11月からの受験勉強はかなりギリギリの力技になってしまいます。本人もきついですし、私としても指導するのであれば相当の覚悟が必要です。

その生徒は私が言ったことをきちんと守ってくれて、本人も覚悟を持ってやってくれたのでこのような結果が出たと思います。

もちろん逆転合格ですが、いい例とはとても言えませんので、総合型選抜を選択肢に入れている方は上記にまとめたことをご参考にしてください。

受験に向けて、どう進んでいいのかわからない方はいつでもご相談ください。

三鷹個別学習会 前山

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