学習計画とは修正ありき
2025.02.08
共通テストについて書こうと思っていたのですが、この時期は来年度に向けて塾を探してる方もいると思いますので、参考までに重要な「学習計画」というものについて書いておきたいと思いました。
予備校や塾、さらには映像授業などで、学習計画を出してもらうことがあると思います。
ここの大学に行きたいなら〇〇というテキストをこの時期までにやってくださいとか今このレベルで受験科目はこの科目なのでこれとこれをいついつまでに観終わってくださいといったものです。
最近は様々なツールが開発されており、私も何度かその種のシステムを導入しませんかという営業を受けたことがあります。
とても便利なものだと思いますし、勉強する側から考えても何をどうやってやっていけばいいのかわかりやすいという面でいいと思います。
ただ、いついつまでに〇〇をという計画をその通りにできる生徒は何パーセントいるのでしょうか。
相当時間に余裕があり、優秀な人でないと計画通り進むことはないでしょう。
これは私の今までの指導の経験上言えることであり、実際に相談に来る高校生からこのような計画について、うまくいかないということや、やっているけど計画に追われているだけで身についていないということを聞いたりすることが多いです。
学習計画自体を悪くいうつもりはありません。
実際必要ではあります。
しかし、計画というものはほとんどの場合修正をしなくてはいけないタイミングが来ます。
計画通りに進まなかったときはもちろん、生徒はAIではないので同じ問題集をやったとしても理解力も違うし、得意とするところ苦手とするところも違うので、そこでも絶対修正しなければならないはずです。
さらに言うと、同じ志望校でも受かり方というものは違ったりします。
どの科目で人に差をつけるかはその生徒によって違うことがあります。
当然、全科目でリードできることが理想だとは思いますが、そのように合格できる人は相当優秀なので、塾の重要性は低いでしょう。
だいたい、何かの科目はあまり得意ではないとか、この科目のこの分野はどうしても苦手といったことがでてきます。
その中でどう合格させるかが、塾として、個別指導として一番大事なところだと思っています。
合格最低点、科目間比率、出やすい分野、出にくい分野、学習時期などを考え、時間をかけるべきか、最終的には捨ててもいいかなどを最後まで頭を悩ませ、その生徒の受かる確率を上げにいきます。
私がシステムの営業を断ったときに言ったのは、「どうせ修正しなければいけないし、それをプロとしてやってきたから必要ない」ということです。
この業界にいますので、私の携帯にはどうしても塾関係の宣伝が多く出てきます。
「業界未経験でも開業できます」「計画たてられれば、高校部を作れます」みたいなやつです。
そんな簡単なわけないんです。
小さな塾で結果だしているところは、みなさん責任もって生徒たちのために頭を使って、しっかり指導してますよ。
目標に合わせた計画をたてたんだから、計画通りにいかなかったら、その生徒のせいみたいなことは真剣に向き合っている指導者の方たちはしたくないんです。
塾というものは利用してなんぼの環境です。
いい言葉だけを信じず、自分に合ったところをとことん活用できるように、選んでください。