令和5年度 日本大学付属校基礎学力到達度テストが実施されます
2023.09.28

令和5年度の日大基礎学力到達度テストの日を迎えました。
当教室で学習に励んだ生徒たちは、今頃頑張ってくれていると思います。
さて、3年生の試験が終るということは、最後の試験までに現2年生はあと1年、現1年生はあと2年を切ったということです。
とはいえ、4月に実施予定の試験にまずは間に合うようにしないといけません。準備はできているでしょうか。
まず4月実施試験の重要性を確認し、そのあと準備・対策を考えていきましょう。
1⃣ 4月試験の重要性
4月実施の試験は国語・数学・英語の三科目のみで、配点も全体の20%と、9月の頑張り次第では挽回できそうなもののように見えます。しかし、2年4月、3年4月のうち最低でもどちらかは点数を取れていないと、目標とする学部・学科に合格することが困難になってしまう場合があります。
以下で目標点を200点とした場合の得点状況を見ていきましょう。
※点数は全て素点ではなく標準化点です。
A:2年4月、3年4月どちらも平均点だった場合
2年4月 総合150点→30点(20%)
3年4月 総合150点→30点(20%)
3年9月 国語数学英語150点→90点(60%) 選択科目50点(100%) 合計200点
B:2年4月、3年4月どちらも失敗した場合
2年4月 総合120点→24点
3年4月 総合120点→24点
3年9月 国語数学英語153点→91.8点 選択科目60点 合計199.8点
C:2年4月が平均点、3年4月を失敗した場合
2年4月 総合150点→30点
3年4月 総合120→24
3年9月 国語数学英語150点→90点 選択科目56点 合計200点
上図Bのように、4月実施の試験を両方とも得点不十分だと、9月試験の選択科目で標準化点60点を取り、国語・数学・英語で平均点を超えたとしても200点に届いておりません。
どちらかを平均点取れていると(上図Ⅽ)3回目の試験で国語・数学・英語で平均点かつ選択科目で56点であれば200点に到達します。
60点と56点の差も4点しかないですが、標準化点は偏差値による換算なので見た目以上に点数を取らなければなりません。
3年9月の試験は皆さん当たり前に頑張るので、正直差は付けにくいです。
ただ、2年4月と3年4月の試験は部活や委員会に集中していて過去問演習などちょっとした対策で済ませてしまう場合が多いです。だからこそ4月の試験に十分な対策をして臨むことで差をつけることができます。
2⃣ 4月の基礎学の準備・対策
➀基礎的な学力の養成
②適切な演習
③過去問
④復習
➀基礎的な学力の養成に関して
基礎学力到達度テストは定期試験に比べ、範囲が非常に広く入試問題のように考えるべきです。当然一夜漬けはおろか、2週間前から学習を開始しても間に合いません。いきなり過去問を解きまくっても復習すべき箇所は見えてきません。まず基礎的な学力を身に付け、演習や過去問に着手できるように備えていきましょう。
②適切な演習に関して
基礎学力到達度テストは過去問も充実しており、一定の傾向がつかめる試験です。その対策では傾向を把握し類題をこなすことが重要です。
③過去問に関して
過去問は取れたら安心、取れなかったら合格が怪しい…といったものではありません。傾向の把握、苦手の把握、時間の使い方など、本番での得点につながるヒントとすべきものです。
結果に一喜一憂せずに今後の学習計画に役立てていきましょう。
④復習に関して
復習で難しいポイントはどこまで戻るのかを判断することです。
例えば、数学の三角関数で点数を落としてしまう場合に、それは三角関数の単元が苦手だからなのでしょうか。原因はそこかもしれないですし、もっと前の二次関数、あるいは三角比にあるかもしれません。特に3年4月の数学は出題が数学ⅡBからのみですから、そこまで戻ることは意外に盲点となり得ます。どこまで戻るかを各科目で適切に判断しながら日々演習と復習に取り組むことが逆転合格への必須条件です。
部活など日々の忙しさや、試験はまだ先だから、といった気持からつい学習計画を立てないままになってしまうと思います。しかし、基礎学力到達度テストの実施時期を考えると、一般受験に比べて半年早い実施ですから、今の高校2年生は実質10月で学年の変わり目であり、そこまで時間が残っていないことが分かります。もう自分は受験生であるという認識を持ちましょう。1年生の皆さんもスタートダッシュを切るために今からしっかり学習計画を立てていきましょう。定期試験で苦戦した方は基礎的な学力からしっかり見直さないと基礎学力到達度テストには太刀打ちできません。
大半の同級生が受験を意識していない今だからこそできる対策があります。
何を勉強したらいいか分からない、いつまでに何をしたらいいか分からないという方はぜひつつじヶ丘個別学習会高校生教室までご連絡ください。