法政大学文学部日本文学科 国語 傾向と対策 T日程【古文・漢文編】
2018.05.28
大学受験 大学別学部学科別 傾向と対策
第2弾 法政大学編
法政大学文学部日本文学科 T日程 の古文・漢文について、傾向と対策を紹介します。
この科目はT日程では文学部日本文学科のみの実施です。試験時間や現代文の傾向と対策につきましては【現代文編】をご参照ください。
大問4 古文
・傾向
年代・ジャンルを問わず幅広く出題されます。設問の形式は、2017年度は出題されなかったものの記述式が1題、その他はマークシート方式です。
今後、記述式の問題が復活する可能性は大いにありえます。
出題としては現代語訳、和歌などの修辞、語彙、文法、内容説明、主語の特定、内容真偽、文学史などが見られます。
・対策
古文単語、文法の学習にしっかり取り組んだうえで、幅広いジャンルの古文に触れましょう。古文単語は通常使っている、学校で配布された単語帳(300語以上の物)1冊を毎日覚えていきましょう。文法に関しては助動詞だけでなく用言、助詞の説明が問われます。問題集を用意し、それを仕上げましょう。初めの文法習得には『ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル』(河合出版)を使い、演習には『仲先生の古典文法の基礎と実践』(Σベスト、仲光雄)などを使いましょう。
単語・文法の学習の成熟度が本文の読解、ひいては現代語訳や内容に関する問題の成否も左右しますので、勝負どころとなります。
以上の基礎的な学力が定着したら問題演習に掛かりましょう。どんな問題を解く時でも、主語がない文章には必ず主語を特定する練習をしてください。修辞技法についても問題演習の中で習得していきましょう。
使う参考書は『古文上達 基礎編』(Z会出版、仲光雄)がおすすめです。文法事項の単元ごとに長文1題という構成なので、つまずいたところで文法の復習に取り掛かりやすいです。
但し、和歌の修辞などに関する解説が丁寧である一方で和歌が関連する問題が45題中13題と少ないので、和歌を苦手とする生徒は他の参考書を使っての補強が必要となります。
文学史については古文単独ではなく、大問1の国語常識と合わせて覚えていくのが効率的です。
大問5 漢文
・傾向
現代文や古文と同様に、幅広い範囲の出典です。設問は漢字の読み、口語訳、書き下し、訓点、内容説明などです。
形式はマークシート方式と記述式の混在です。漢字の読み、書き下し文、内容説明において記述式が見られます。
・対策
まずは古文文法の完成が先です。漢文→古文→現代文と解釈するからです。
習得できたら漢字の読み・意味と、句形の習得をしましょう。
市販の問題集・ドリルを1冊使い込めば充分です。
『漢文句法演習ドリル』(旺文社、三羽邦美)で句形の練習を、漢字の用法については国語の便覧を用いるとよいでしょう。
但し、漢字の問題はマーク式ではなく、記述式なので、意味や読みが曖昧にならないよう注意して覚えてください。
問題集も私大向けの一般的なもので良いでしょう。その際は漢文の話の展開の特徴である、事件→例→教訓の構成を意識して読解してください。
以上で法政大学 T日程 国語 傾向と対策【古文・漢文編】を終わります。
大学は学部学科により出題傾向が変化する場合が多くみられます。今回は、あえて文学部日本文学部という極めて特殊な学科の古文・漢文について当塾の対策や見解を掲載いたしました。今後も、各大学の学部学科の出題傾向やその対策について、個別学習会の判断と対策法をこのホームページ上で公にいたします。受験生の皆さんにとって少しでも利益になるよう心して発信をいたします。受験生の皆さん!頑張って下さい!浪人されている方は「現役」のつもりで受験勉強してください。
E判定は合格する可能性がある。A判定S判定は不合格になる可能性がある。
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つつじヶ丘個別学習会高校生教室 室長 松永 邦雄