英語はさっさとやりましょう
2019.08.29
大学入試改革で大きく変わるのが英語です。
いまだたくさんの部分で疑問が残りますが、それを含めて今回は英語について話したいと思います。
これからの英語教育の方向性はざっくり言うと英語を使える人を増やそうというものです。
これには今までの、「日本人は英語をたくさん勉強しているが使えない」という一種の根強い説をどうにかしたいという気持ちがあるんだと思います。
これまでの文法重視を脱却し、話せる書けるといったもの重視し英語4技能を身につけましょうということですね。
私自身は今までの英語教育自体が悪いとはまったく思っていません。
英語が使える人は今までの教育でも使えているし、やはり今までの英語教育のおかげで、日本人の英語を読む力はかなりレベルが高いものだからです。
実際理系の大学生、院生など海外の論文を読むときなど、長文を読みなれているので、苦にならないことのほうが多いようです。
私が問題だと思うのは、文法に時間をかけ過ぎていることです。
中学から始まり、高校生になっても文法をやっています。
これだけ長いこと文法をやっていると、なんのための英語かというところがぼやけてしまい、結局受験のための英語になってしまっています。
理想は基本文法をなるべく早く終わらせ、表現のための英語として、今度は使っていく段階に入るべきだと思います。
これは基本文法をおろそかにするのではなく、逆にしっかりとそれぞれ何を表現するものなのかを理解し、それをベースにして、リーディングへとつなげ、そこから、ライティング、スピーキングと使える英語にしていこうということです。
今の英語教育だと「This is a pen.」から始まる教科書が諸悪の根源のようににされ、「What`s up」みたいな口語表現も取り入れて、どんどんやりましょうとなっています。
私は「This is a pen.」大賛成です。
基本はとにかく大事なのです。
言語を第二言語として習うのであれば、ちゃんとした説明の上で習わなければなりません。
母国語と違い、理解の上で、習得する必要があるからです。
そして、しっかりと基本を身につけてから、それを今度はたくさん使ってみるのです。
この使うという期間とタイミングが日本の教育では少ないのです。
早く文法を終わらせ、その分使う時間を確保するほうがいいと思っています。
それでは、みなさんはどうしたらいいかというと、
どんどん英語を先に進めるということです。
語弊があるとは思いますが、英語は簡単です。
どんどんやりましょう。
そして、余裕をもって他の科目に時間を使いましょう。
他の科目は難しいです。
これから指導要領も変わり、複雑化します。
科目間のつながりが出てきます。
特に小学校高学年から中学生の方たちは早く英語の基本を身に付けどんどん先に進みましょう。
絶対周りの人たちと受験全体を考えても差をつけられるでしょう。
受験改革で英語の試験もまだまだ何が起こるかわかりません。
しかし、共通テストでリスニングがリーディングと同じ配点になることは間違いないでしょう。
ということは、リーディングができても、リスニングができなかったらかなりマズイということです。
リスニングはすぐにできるようになりません。
しかも、「聞き流すだけで」みたいなものはかなり効果が薄いです。
じっくりと聞き取り、自分で発音し、聞こえる音を増やしていく必要があります。
リーディングで手一杯ではその練習もおぼつかないでしょう。
「not at all」が「ノラロー」に聞こえるのがわかっても、「まったく~ない」とわからなかったら意味がないです。
仮定法の「could have p.p」が「クダブ」や「クダ」に聞こえるのを知ってても、仮定法自体を理解してなければ、なんにもなりません。
ですから、まずしっかりと基本文法を理解し、すぐにリーディングを始め、リスニングに余裕をもって取り組む必要があります。
英語で苦戦していては、これからの受験は大変です。
もし今の時点で英語が苦手な方、もしくはしっかり受験に対してアドバンテージをもって進めていきたい方、ぜひご相談ください。
三鷹個別学習会では、英語が苦手な多くの生徒がつまずいてしまったところまで戻り、大きく伸びてきました。
また苦手ではないけれど、なんとなくで英語をやってきた生徒が、根本的理解をして、自信のある科目に変えて受験を勝ち抜いてきました。
「どう勉強したらいいか」、「どこから始めたらいいか」といったところからアドバイスさせていただきます。