季節講習とはなんのためにあるのか
2021.11.26
まもなく冬期講習の季節となりました。
今日はちょっと違う感じでこの季節講習について書いてみたいと思います。
(面談の時にここで書いている記事について大変ありがたい評価をいただいているので、今回も頑張って書いてみたいと思います)
季節講習は春、夏、冬とあり、時期によって多少の目的の違いがありますが、本来の主旨はどれも同じです。
当塾は個別指導ですので、全員を集めて「〇〇集中特訓」みたいな講座を設けることはありません。
やることはいつもの延長線上にあります。
特別なことはほとんどやりません。
ただし、とても重要なことが講習中にはあって、それは学校がないということです。
これが講習をやる意味でとても大きく、これを活かすも殺すもこの時期をうまく過ごした人次第となります。
学校が進まないということは、学校の授業にとられている時間と学校の宿題や小テストのための勉強時間がゼロ(長期休暇も学校の宿題はありますのでゼロにはならないことが多いですが)になるということです。
ここでできることは大きく分けて二つ。
・次の学期で進むであろう学校の単元の予習
・今までやってあやふやだったところの復習
これが受験を意識したものであれば
・普段はできないが短期集中で仕上げたほうがいい科目への取り組み
・受験基礎力の養成
となります。
簡単にまとめると
普段ではなかなか学校に追われて取り組めないことを、それぞれの生徒の状況を考えて、学校がないときにその時間をうまく使って、この後をうまくいくようにするということです。
例えば
受験生ではない生徒で学校の数学がとても苦手な生徒には、やはり学校の予習をしてあげます。
もちろん計算やその単元を吸収するのに必要な基本事項が抜けていれば、そこからですが、例えば関数をやるのに図形の知識が抜けていても問題はあまりありません。
これは最近よく思うのですが、学校の教育現場の環境からでしょうか、先生が辞めたといった話はよく聞きます。数学や理科、古文などはとても先生の教え方が影響します。前の先生わかりやすかったのになぁなんてことはよくあります。
得意な生徒はそれでもなんとかなりますが、数学がたたでさえ苦手な生徒は先生の教え方が大きく左右します。
ですので、先にこちらで次の単元を予習させておけば、一度塾で習っていますので、理解度が全然違います。
化学や物理の点数が取れなくなった場合は、必ず復習の期間に充てます。
化学や物理は特に習い始めの初期から中盤までは積み重ねが重要です。
つまづいたところまで戻ってあげないと、その先ずっと出てきて、ずっとわからないといったことが続きます。
例えば化学で考えるとmol(モル)がでてきてからずっとわからないし点数が取れないといった生徒はとても多いと思います。
それぞれの状況タイミングで講習期間を迎えますので、私たちはそれぞれの状況にあうように、しっかり実力を見極め、その時の講習の過ごし方を提案します。
個別指導だからこその強みがここで発揮されます。
そして一番大事な実力の見極めとやらなければならないことの立案の責任をもっているのが私たち経験を積んだ教務です。
大手個別指導塾様と比べていただくことは当たり前だと思っていますが、当塾を選んでもらえる要素の大きな部分はここにあるかなと私は思っております。
寒くなってきまして、受験もそろそろ本番だなと意識せざるを得ない時期ですが、変わらず目の前の生徒一人ひとりと向きあっていきたいと思います。