自己分析: 出来るところと出来ないところを分ける
対策と解決: 出来ないところをできるようにする
確認と定着: 本当にできるかチェックする
この簡単な三原則はすべての生徒、すべての科目に当てはまります。この勉強の三つの原則さえ、確実に実行できればどの塾のどの教師が学習指導をしても成績は上がります。しかし、実際には、類似の標語を掲げても結果の出る教師と結果の出ない教師に分かれます。なぜでしょうか?
それは、生徒の理解度の見極め、それに応じた解説の仕方、演習課題の選択に教師の実力の差が生じるからです。学習指導の実力を持ち、かつ実行し、そして結果を出せるか否か、それが『学習指導のプロ』と呼べるか否かの分岐点である、と私たちは考えております。
このページでは、勉強の三つの原則を踏まえた上で、逆転に必要な『正しい学習方法(逆転のコツ)』、『各科目の特性と学習法(英数はやさしい!?)』を順次解説し、最後に実際の逆転例として『つつじヶ丘最初の逆転ストーリー』を掲載しています。
「職員室が大騒ぎだったよ」、「担任から奇跡だといわれました。」、こんな言葉を塾生やお母様からしばしば耳にします。塾冥利に尽きるありがたいお言葉です。当塾では『伸び悩んでいる人・出遅れた人を逆転合格に導くのを得意にしている』ことを塾の第一の特徴としています。では、「逆転」とは何をもってそういっているのか、その定義についてお話いたします。
大手の予備校や進学塾では非常に立派な合格結果を公表しています。しかし、筑駒や開成や麻布などの高校から東大に合格するのは、もちろん大変立派なことではありますが決して特別なことではありません。「東工大以上の大学に行かないと筑駒の同窓会には顔を出せない」という話も耳にしたことがあります。それほど、このような学校では難関国立大学に合格することは当たり前のことのようになっています。 したがって、公表されている一見立派に見える合格結果も、一人ひとりの生徒がどの段階からその結果にいたったのか、その伸び率が重要となります。 たとえば、最下位あたりの生徒が現役で東大や国立の医学部に合格すると、職員室では「おー、あいつもやるなー」なんてお話になるでしょう。それぐらい伸びれば、明らかに逆転といえる本当の意味で素晴らしい成果といえます。
以上のことから当塾では、『逆転』とは・・・「学校の先生のようなある程度受験指導・学習指導に経験のある人達が、期待あるいは予測していたものを大いに裏切る結果を出すこと。」・・・と定義しています。
そして、このような成果をすべての塾生に提供するのが我々の職務であると認識しています。生徒は本当に千人千様です。性格も違えば学力も違う。学校のカリキュラムも違えば、学校で教える先生の質も違う。クラブに没頭している生徒、メールにはまっている生徒。もちろん思春期の悩みで苦しんでいる生徒もいるでしょう。本当に様々な状況の子供達が当塾にはやってきます。そういった生徒達を私たちの学習指導・受験指導によって大きく飛躍させること、これこそ、当塾の存在意義であると思っております。
では、具体的にどのように勉強すればいいのでしょうか?
「今はまだ、はるか遠くにある志望校に合格することができるのでしょうか?」
「よれよれの成績から脱出し、職員室が大騒ぎになるような点数を取れるのでしょうか?」
答えは簡単です。
指導者はこの他、学習の進行状況や生徒の心理的な動揺や変化を加味して、学習計画の微調整を行います。
当塾ではこのような当たり前のことを実行しているだけで特別変わった方法をとっているわけではありません。 「奇をてらわず、正しいこと、当たり前のことをこつこつと継続することが、もっとも効率よく、結果的に大きな成果をもたらすことは間違いありません。」 楽な方法や近道ばかり求め、あれやこれやと迷い続ける人がいます。そのような人は、時間だけが無為に過ぎ去り、成果は何も得られません。結局、自己分析ができないまま他者のせいにして、不平不満ばかりに支配されてしまいます。このように間違った勉強をしていたり、心理的圧迫から道を外れてしまう人がけっこう多くいるのです。だからこそ、上で述べたごく当たり前の正しい学習を堂々とそしてコツコツと継続していれば、必ず逆転という言葉にふさわしい結果を残せるのです。
下図は各科目の高校までの学習における一般的な難易度をあらわしています。
英語は上に示したように、もっとも簡単な科目(成績の伸びやすい科目)といえます。なぜなら、英語を学ぶということは、まず英語を習得するための基礎的な単語量・文法理解・リスニング(スピーキング)が求められており、国語で必要とされるほどの深い読解力が求められているわけではないからです。つまり、英語の受験勉強は、根本的に「覚えること(慣れること)」を強く求められており、覚えれば覚えるほど、まっすぐ成績は上がっていきます。
英語で困っているほとんどの人は、そもそも勉強時間が足らないか、英語の勉強法が間違っているかのどちらかです。
たとえば、数学のように英語の問題集を黙々と解いている人は、その努力の量にもかかわらず、わずかしか伸びません。これは英語という科目の性質を理解していないことから起こる現象です。それよりも辞書を引き、単語帳などで単語を覚え、基本的な文法を理解し、発音記号を覚えて文章の音読をしたり、映画などを見てリスニングを鍛えてください。
「英語は言語である」、従って「英語は暗記と慣れの科目である」と割り切ることができれば、必ず大きく伸びるのです。
数学は合理主義の模範であり、科学の基礎です。そこでは、対象の真偽を問い、意味を定義し、前提から結論まで正確な論理を展開することが求められます。このように物事を合理的に考える力は、実は、現在の日本の教育で求められている「考える力」そのものなのです。つまり、数学だけではなく他科目の成績を伸ばすためにも必要であり、くわえて現代社会の様々な場で活躍するだろう子どもたちの将来にも大いに必要とされる能力です。
とくに受験では時間内に問題を処理する正確さと速さが求められるので、公式を暗記したり、問題のパターンに公式を当てはめる反復練習は欠かせません。しかし、それ“だけ”だと、基礎的な問題は対応できますが、応用が利かず伸び悩んでしまいます。くわえて「なぜ?」「本当に?」と問いかけること、「~だから、」と理由を明らかにすること、この習慣が付くと数学の成績は驚くほど上がります。
以上をまとめると、反復練習と考えること、この両輪で数学の問題に習熟し、解法のパターンを問題に対し的確に組み合わせ、当てはめられるよう頭の中に系統的に整理する、そうした「身に付いた知識」が受験を突破する決め手になります。
あと補足すると、単純ですが時間内に正確に解ききるしっかりとした計算力を身に着けることです。受験のみならず数学は、調査→発見→検証のサイクルを持つ科学的な学問ですので、発想力とともに、調査・検証を短時間に正確に行える計算力が大きな力になります。さらに、とくに受験では学習範囲が明確に定まっている競争という側面を無視できませんので、学習効率に重点を置く必要もあります。つまり、細かな問題については自分の考えに固執せず、分からなければ速やかに解答を参照し、それを理解して頭の中に整理し、その復習に重点を置くように気を付けましょう。
ただし、今後の日本の教育においては、疑問を持つ力、観察する力、論理的に整理する力、正確に表現する力などの独創性がより重視されていく、より良い傾向もあります。これらの能力とくに独創性は、多少時間を掛けても自分の興味を大切にし、自由な発想を持って学習を進めなければ身に付かないからです。
ただ、英語も数学も順調に伸びていたはずの人にも必ず壁が立ちはだかります。その壁こそ「国語力」「読解力」であります。読解力は、勉強のすべての土台となる学力であり、重要であり説明が長くなるため別のページで詳しく説明します。詳しくは、こちら国語対策を参照ください。
このように各科目の性質を見極め、それにあった勉強法を教え、それに加え生徒の状況を考慮して学習計画を立案し、それを実行させることができれば、生徒は必ず大きな飛躍をし、逆転の名にふさわしい成果を残すことができます。
当塾は「生徒達のそれぞれの目的・目標達成のため、今何をどのようにやるべきか、そして中長期的な学習の流れを明らかにし、各教科の正しい学習法を教え身につけさせます。」それをこつこつと継続してください。いや継続させましょう。
『正しい勉強をコツコツと継続する』これこそ勉強の本質であり、また当塾の「勉強のコツ」そして「逆転のコツ」なのです。 私たちが責任をもって皆さんの学習指導にあたります。
すばらしい成果を提供し生徒の皆さんに喜んでいただけるよう、私たちの経験をすべて注ぎ込み全力でご指導いたします。
つつじヶ丘個別学習会
塾長 杉原 誠
10年前、当塾の逆転ストーリーはここから始まった
早稲田大学人間科学部に合格した生徒の逆転ストーリーは生涯忘れないでしょう。 私が「個別学習会」を立ち上げる前の年、それまで勤務していた塾の最後の年末のことです。目標もなく勉強を一切していなかった女子高校生が、11月末土壇場になってようやく短大の保育科に進学したいという気持ちになり、お母様と一緒に塾に飛び込んできました。
学力判定をしたところ英語の基礎から積み上げるしかなく、それでも入試に間に合うようにプランを組みました。短大だったのでなんとかなるとふみました。私と講師たちがチームを組んで懸命の指導のもと、彼女の心にも火がついたようです。がむしゃらに勉強するうち見違えるように英語が伸びていきます。突然、「浪人して早稲田に行く」と言い始めました。
もう自立できるだけの学力が付いたと思い、新年度からは朝から授業があり生活のリズムが安定している大手予備校に通うことを勧めました。私は受験終了後その塾を退社し独立の準備のため奔走していました。時折近況報告の連絡があり、最初の模試で英語は偏差値70を超えたそうです。ところが、安心したのもつかの間、予備校の雰囲気や人間関係に疲れ2、3ヶ月で行けなくなってしまいました。もちろん勉強にも手がつきません。10月半ば「そろそろやるか」と呼びかけるとやっとうなずいてくれました。そうしてようやく私の塾(つつじヶ丘個別学習会)で受験勉強を再開してくれました。
もちろん社会を勉強する時間などありません。当時、国語と英語と小論で受験できた早稲田大学人間科学部を第一志望、法政大学を併願校にして無事早稲田に合格してくれました。
入学後同級生同士で「おれは国立の東北大蹴ってきた」なんていう話になったとき、「私なんか法政蹴ったんだから」と威張って言ったそうです。思わず吹き出してしまう微笑ましいお話です。いかに彼女が受験と縁のない人だったかあらためて分かります。
もうひとつ面白いエピソードがあります。後でお母さまから聞いた話によると、予約をして面接に行こうとしていた塾は実は別の大手の個別指導塾だったそうです。面接当日間違えて私のいた塾にお見えになられたそうで、まさに運命的な出会いの象徴です。手前味噌ですが、私の塾に来なかったら彼女は早稲田に進学することはなかったでしょう。(彼女のキャパシティーの凄さを直感し、すさまじい量の勉強をさせましたからね。あんな勉強の指示ができる講師や室長は私以外そんなにいないと思います。)
「逆転!」、「逆転合格!」
「逆転!」「逆転合格!」、当塾が他の個別指導塾と一線を画すところがこの言葉です。受験生は大部分の方が塾・予備校・家庭教師・通信添削など何らかの形で受験勉強を補佐してくれる場所や機関を利用しています。それぞれが最も適切な指導を行えば、全員が同じように伸びるはずですから、決して「逆転」が起こるはずはありません。にもかかわらず当塾で勉強した生徒の多くが「逆転合格」を達成してくれます。
他の塾や予備校も一般論としては正しい勉強をさせているはずです。しかし、「正しいことも時と場合によっては間違ったものになってしまいます。」われわれが生徒と真摯に向き合い、その生徒に正しい勉強法を考え抜くことによって、そしてそれを親御様の協力を得、塾の指導方針を実践させることで「大逆転」が成立するのです。
我々は、生徒の人生を左右するやもしれぬ大きな責任を負っています。その責任を全うすること。それが私の仕事です。そして「逆転」、これは私のライフワークです。