東京農業大学 過去問英単語分析
2018.05.01
東京農業大学 過去問題分析 英単語編
単科大学としては以前から一定以上の人気を維持している東京農業大学。
この東京農大の2017年~2010年の入試問題のうち、計19回、大問にして38題分の英文を分析、出題された長文(大問1、2)に登場する単語の洗い出しを行いました。
その結果、興味深い傾向が見られました。
まず、回数順で見ると、当然ながらtheなどの冠詞、ofを筆頭とする前置詞、andを筆頭とする接続詞が上位を占めます。この辺りはどのような英文を分析したところで大差ないでしょう。
順を追っていくと、waterが名詞では使われている回数が最多でした。次いでplants、human、energyなど、生き物に関する名詞が多く出てくる傾向にあります。
とは言え、回数で上位に出てくる単語についてはそれだけ難易度としては低く、ほとんどは簡単なので大学受験用の単語帳に載ってない単語ばかりです。しかし、一部にそうではない単語もあります。
ここではその頻出重要単語や単語帳ではあまり見かけない単語の一部を紹介します。皆さんはパッと意味が思い浮かぶでしょうか?
1. agriculture
2. soil
3. surface
4. acid
5. seed
6. species
7. weed
8. pollution
9. squirrel
10. caterpillar
1~8問のうち7問以上正解できるなら、農大の文章を読むにあたっての最低限の語彙力は備わっているでしょう。逆に、4問以下の正解だと、単語の練習が足りていません。
また、9と10は動物の名前です。一般的な大学受験用の単語帳には掲載されていないものもあります。
では、各単語の意味はこちらです。
agriculture <名詞> 農業、農芸、農学
農業大学と言えば、この単語は外せないでしょう。むしろ、これを知らずに農大に行くなかれ、とさえ言えるでしょう。
soil <名詞> 土壌、土地、農地
農業にとって土壌は大事な要素です。動詞としての用法(「汚す」)もありますが、今回の分析ではすべてが名詞として使われていました。
surface <名詞> 表面、うわべ、見かけ
Earth’s surface(地球の表面)などの使い方が多かった単語です。
acid <名詞> 酸 <形容詞> 酸性の
acid rain(酸性雨)などの環境問題がらみや、化学的な話題で登場していました。
農大の入試において「酸っぱい」の用法で使われることはまれなようです(今回の分析ではすべて上記の意味でした)。
seed <名詞> 種
species <名詞> 種
seedは「たね(植物の種子)」で、speciesは「しゅ(動植物を分類する基本的な単位)」です。
speciesを「たね」で覚えないように注意しましょう。
weed <名詞> 雑草
日常生活で使う意味は他にもありますが、受験ではこの意味だけ分かっておけば十分です。
ちなみに、動詞で「草取りをする」という使い方もあります。
pollution <名詞> 汚染
環境問題を論じるにおいてこの単語は必ず押さえておかねばなりません。
pollute「汚染する」の動詞の形も理解しておきましょう。
他にも注意すべき単語、特徴的な単語などがあります。
例えば、動植物などの名前がよく出てきたり(squirrel「リス」やcaterpillar「芋虫」程度は注釈なしで出る)、pHなどの化学用語やGM(genetically modified)=遺伝子組み換えなどの生物用語や略語などが見られるのも特徴的ではないでしょうか。
ただ、これらの単語が全てわかっていないと手も足も出ないか、というとそういうわけではありません。
動植物の名前は分かるに越したことはありませんが、それが動植物の名前を示していると分かれば文章の意図は掴めるでしょう。また、理科系統の用語については注釈がつくことも多いです。しかし、いずれについても知っている方が内容がわかりやすいことは確実です。
そのほかの特徴や分析結果について詳しく知りたい方は、当教室までお問い合わせください。
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