専修大学過去問題分析 英語編
2018.09.17

専修大学英語入学試験の分析です。
大問は5問構成、全問選択問題で、試験時間は60分です。
2017年の全学部入試問題を参照すると、下記のような形式で出題されていました。
大問1:長文読解 (設問形式)(11問)
大問2:長文読解 (設問形式)(11問)
大問3:文章読解 (適語穴埋め形式)(6問)
大問4:文法・語彙問題 (会話文空所補充形式)(6問)
大問5:語彙問題 (適語解答形式)(6問)
◎問題構成の内容
〇大問1 (11問)
長文読解は標準的な問題です。
全学部入試であることもあり、あまり専門性の高くないテーマで本文は構成されていました。内容は、デンマークにおける交通手段とその利便性に対する取り組みに関する文章でした。
単語数は500words前後の少し長めの問題でした。ただ、極端に難しい単語や解釈に困るような単語は多くなかったので、比較的読むのに難儀しない文章であると考えられます。ただ、この長さの文章を読みなれてない受験生は、センター試験程度の難易度までの400~500wordsほどの文章を読むことに慣れておく必要があるでしょう。
〇大問2 (11問)
大問1と問題の構成は変わりません。下線部の意味を問う問題、本文中の空所を補充する問題、本文との内容一致問題などで構成されています。
文章の内容については大問1が論説文であるのに対し、大問2は小説型の文章になっていました。が、毎年そうなっているわけではないので、傾向としてはジャンルの異なる二つの長文が出題されると考えてください。
文章量は大問1と同程度です。
〇大問3 (6問) 以降
空所補充型の長文問題です。
大問3以降については年度、方式によって出題形式が安定せず、言えることは「恐らく大問1・2のような形式の文章読解問題は出ないだろう」という程度です。
例年、文法を問う問題が出題されていますが、近年の傾向としては単純に文法を問う問題よりも会話文に適語を補充するような、実践を想定した問題作りがなされているように感じます。
◎対策
〇長文にやられないよう、長めの文章への慣れを養成すべし
長文読解の難易度自体はそこまで高いものではありません。下線部を問う問題も段落の内容や前後の文章が理解できればたいていは答えられるでしょう。しかし、60分という限られた時間の中で2題の長文に加え、文法・語彙の大問3題も解くとなると、じっくり文章を検討していては時間が足りなくなってしまいます。そこで、文章の中で大事なものとそうでないものを見分けられるよう、たくさんの文章に触れて文章の展開を追うことに慣れるとよいでしょう。
〇文法は万遍なく、熟語・表現の語彙を増やしたい
ここ数年の出題を見るに、文法は出題範囲にしても形式にしてもバラエティに富んでおり、基礎的な知識は万遍なく押さえておく必要はあるでしょう。
さらに、熟語や会話表現は文法に加えて練習をする必要があるでしょう。長文の項でも触れましたが、60分という時間は問題量に対して余裕のあるものではありません。単純に文法規則を覚えるだけでなく、問題演習を通じてよく使われるフレーズ、熟語、会話表現などを積み上げていきましょう。
具体的に入試を受けるにはどの程度の点数をとればいいのか、また、自分の実力だとどのくらいの点数がとれるのか……などなど、詳しい情報や個人的な分析に関しましては、当教室までお問い合わせください。