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小中生教室ニュース

塾ニュース ~個別学習会の10年間を振り返って~

2012.04.19

塾ニュース・個別学習会

■ 個別学習会の10年間を振り返って
■ 教育ニュース
 教育の現状
 子供達が危ない!!彼等の未来が危ない!!
■ Kobetsu Garelly

個別学習会の10年間を振り返って

私の塾では、毎年3月、受験生の慰労会を行っています。まず、多摩動物園へ行き約4時間歩き周りへとへとになってから多摩センターへ移動し、しゃぶしゃぶの食べ放題にいきます。コアラ館の前で集合写真を撮るのがならわしで、教室にはたくさんの写真が飾られています。その中に講師や職員ではないのに3回も写っている人物がいます。中3の10月、彼が塾に飛び込んできました。それまで全く受験勉強をしてなかったそうで、内申もボロボロですから推薦も取れません。ゼロからのしかも時間もほとんどない受験勉強です。それでも何とか私学へ合格してくれほっと一安心。これが一回目の写真です。

その年の9月また飛び込んできました。「どうしても合わないからやめちゃったよ。」「はっ?」「受験しなおすよ。」「はっ?」というわけでまた高校受験のやり直しです。今度はある程度基礎ができていたので彼が納得できる学校に行けるよう指導しました。内申がほとんど影響しない都立Y高に合格できました。二回目の動物園の写真です。

その学校は海城とか芝とか進学校の落ちこぼれ君が結構いる、基本的には賢い連中が集まっているところです。年齢層もまちまちでいろいろ苦労した連中も多く、学校の先生もそれを意識してか生徒に対し大人の対応をされるようで彼にとってぴったりの場所でした。高二の後半から再び塾に通い始め、高三の五月から本格的に大学受験勉強に移りました。数学・英語・物理の受験ですからどれも短期間でものになるような科目ではありません。浪人ではないので一日の勉強時間も限られています。理系ですから数学・物理ができなくては話になりません。結局、英語は試験日までに受験レベルにならないと判断し、数学・物理に集中することに決めました。合格得点が低い学校なら英語をカバーできます。逆にいえばかなりのレベルに数学・物理を高める必要があるわけです。ぎりぎりの決断でした。さらに、彼も「東京理科大しか受けない」と困った宣言をしてくれました。「理工なら通る可能性があります」とある講師が言いました。力強い言葉に聞こえました。「よっしゃわかった。やれ!」
・・・「塾長!俺受かっちゃったよ!理科大受かっちゃたよ!」「最初の高校の先生の所に報告に行ったら『理科大なんて名前この学校じゃ何年も聞いてないよ。』って言われました。」・・・
これが彼の三度目の動物園の写真となりました。


2011年3月11日(金)、東日本大震災発生が発生しました。2日後の3月13日(日)に予定されていた多摩動物園・受験慰労会も中止になりました。あっという間に時が流れ、多少落ち着きを取り戻した10月になんとか皆で行くことができました。


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教育ニュース

教育の現状について

今、世界は戦後最大の変化の渦の中にいます。その中で最も翻弄されている国の代表が私たちの国、「日本」です。かつて3位であった一人当たりのGDPは、現在、先進国の中では最低の水準にまで落ち込んでしまいました。しかも「豊かさ」を示す1人当たりの購買力平価ベースでのGDPではアジアの新興地域が日本を急速に追い上げており国際通貨基金(IMF)の推計によると、2010年の日本の1人当たりGDPは約3万3500ドル、台湾は約3万3800ドル(約287万円)と、日本を上回ると予測されています。さらに、中国、インド、韓国の若者のアメリカ留学者数はウナギ登りにもかかわらず、日本人の留学者数は年々下降しています。この凋落の現実の中ではたして日本の子供たちに明るい未来はあるのでしょうか。
(塾ニュースの「子どもたちが危ない(進む二極化)」もご覧ください)
3年に一度行われる15歳を対象としたOECDの学力テストでは2009年の読解力の結果が15位から8位に復活したことをメデイアが盛んに報じていましたが、実態は下記の表(Wikipediaによる)を見れば一目瞭然です。





日本はかつてエコノミックアニマルと批判されながらも同時に「教育大国」「勤勉な国民性」、それを背景とした「アメリカに次ぐ経済大国」という評価によって世界の国々から尊敬を受けていました。それが今、われわれの周辺のアジアの国々が学力のトップにひしめいています。我々がかつての教育と勤勉さによって戦後からの短時間で経済で世界の大国に登りつめたように、日本を取り囲む周辺の国々が私たちを置き去りにしていくのも時間の問題でしょう。
今の日本人に「教育」「勤勉」という言葉に対する敬意は存在しているのでしょうか。真面目で実直であることを馬鹿にする風潮さえあったのではないでしょうか。この現実を踏まえたうえで、私たち大人は子供たちに対して何をすべきか考え抜かねばなりません。

今こそ「教育」に目を向けるべき時であります。
子供たち、そして若者をより強くたくましく育てる以外、今後一層厳しくなるであろう社会の中で彼らが『明るく充実した人生を送る』のは極めて困難なこととなるでしょう。「身体」、「頭脳」、「心」を育てるどっしりとした「教育」が要求されているのです。
そのことをまずわれわれ大人がしっかりと認識しなければなりません。
大人たちの「教育」に対する力強い確信があって初めて、子どもたちは「学ぶこと」「知ること」「考えること」の意味を実感できるのではないでしょうか。
まず「コツコツとした」地道な勉強を積み重ねていくこと。その「勤勉」さから子供たちの未来は輝き始めると我々は確信しています。

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子供達が危ない!!彼等の未来が危ない!!

下記は4年前に書いた文章です。進行する社会の二層化が子供たちの学力の二極化にさらに拍車をかけています。そして子供たちが大人になるころ、「格差社会」が完全に日本に根づいてしまうのでしょうか?

今年2007年4月14日、新聞各紙に文科省が行った全国高校学力テストの結果について、かなりのスペースを割いて記事が掲載されていました。 テスト結果についての判断は各紙まちまちですが、その中に非常にわかりやすいグラフがありましたのでここにご紹介いたします。


2007年4月14日(読売新聞)

この記事は単に「勉強する生徒としない生徒に分かれてる」というだけの問題ではありません。「子供達の二極化」は近い将来彼らがとんでもない事態に落ちる危険性をはらんでいるのです。そして『二極化』といえばもうひとつの二極化が問題になっています。社会の格差の問題です。私は、教育の最前線で子供達の変化を実感してきました。そして一人の生活する者として『格差社会の進行』をやはり体感しています。近い将来「子供達の二極化」と格差の進行による「社会の二層化」が大きな部分で一致してしまうのは必然であろうと思われます。

しかし、それを子供達は知りません。まったくというほど知りません。残念ながら、保護者の方々の中にもまだ深刻には受け止めていらっしゃらない方がいらっしゃるようにも見受けられるのです。今やるべきことをこつこつと実行できる人、その努力を継続できる人が、そうでない人より評価されるべきですし、結果的にやるべきことを継続してきた人にはそれにふさわしい能力や技術が身につきます。両者の社会的評価は分化されて当然です。私は、勉強しない子供達がそのまま時間を経て大人になった時、どのような厳しい現実が待っているのか、子供達自身にいち早く気づいて欲しいのです。
私は、3年前からチラシの紙面を借りてそれを訴えてきました。10万部ずつ配布いたしましたが、ほとんど反応はありませんでした。チラシには美辞麗句を並べればよいのかもしれません。でもやはり心配なのです。

以下、3年前と昨年に出したチラシの文面をご紹介いたします。

◆ 3年前のチラシ

今、社会は、私達大人が経験してきたものとはかけ離れた、厳しい実力社会へと変わりつつあります。しかし、子供達の多くはますます「こつこつ勉強すること」から離れていっています。
「一億総中流化」といわれてきた経済的豊かさが、彼らから未来への活力とこつこつとした努力を継続する辛抱強さを奪っているように思えます。実力社会は社会的な二層化を生じさせます。子供達の二分化が彼らの将来の二層化に直結する危険性を感じています。子供達に自分の力でこの社会を生き抜き・家庭を築き、持てる能力を発揮・表現し、希望ある充実した人生を送っていただきたい。彼等の指導に従事しながら心からそう祈っています。しかし、努力という言葉を忘れた多くの子供達にそれができるのでしょうか。フリーター417万人の現実は決して軽いものではありません。「人としての生き方」を見つけにくいこの社会で、子供達に本当の幸せを手にしてもらいたいのです。
そのために、私達大人が、「こつこつとした地道で、誠実な努力をすること」を最大限に評価する必要があるのではないでしょうか。「楽なことばかりを求めてはいけない。」「便利に見えるものに依存してはいけない。」「“今を楽しむ”なんていうテレビコマーシャルに騙されてはいけない。」地道に、真剣に、こつこつと努力することこそ、子供達に希望に満ちた将来を約束してくれると確信いたします。
私は塾生にたえず「こつこつ」の大切さを訴えていきます。「今多少苦しいのはカンベンしてくれ、明日笑えばいいじやん」「さあ、こつこつやるぞ!」

◆ 昨年6月のチラシ

これまで日本は「一億総中流社会」といわれてきました。 しかしバブルの崩壊以降、急速に所得などの「格差」が広がりつつあります。当塾では、二年前チラシの中で子供たちの二分化が進んでいることを訴えました。「1/3の勉強する子」と「2/3の勉強をしない子」に、フタコブラクダのように中間が抜け落ちて二つの層に分化している現象が日々進行しています。

塾という真剣勝負の教育現場で、16年間毎日のように、小学生から浪人生までの生徒たちと向き合っていれば、この現実を痛感せざるを得ないのです。そして、勉強をしない子の多くは、勉強の代わりになる技術に対する関心もまた夢もないのです。その結果、彼らが知らぬ間に大人になった時、図1の図式に、彼らが見事にはまり込み、気づいた時にはもうどうしようもなくなっているのではないでしょうか。
貧しくとも豊かである生活は存在します。しかしそこには、多くのことを家族とともに乗り越えてきた絆と知恵と、それがかもしだす明るさ前向きさが共存しています。勉強を避け、いやなことに目をつぶってきた人は、現実的な貧困だけでなく心の豊かさも育ちません。塾生には、いや、子供達全員、絶対にそうなって欲しくはないのです。
みんな、もっと勉強しましょう。まだまだ学ぶべきことはいっぱいあります。もっともっと知って欲しいことがたくさんあります。勉強は楽じゃない。私も大嫌いだった。でも乗り越えなくちゃいけない試練なのです。嫌なことを一つひとつ乗り越えて初めて、社会で生きていける力が身につくのです。
勉強のやり方は私が教えます。わからないことがあったらわかるまで教えます。いくらでも応援します。 だから、がんばりましょう。きっといいことがあります。必ずいいことがあります。だから、一緒にがんばりましょう。

以上が記事文面です。

「子供達の二分化」と「社会の二層化」が密接につながっていることは私の杞憂ではないと確信しています。私達40~50代は「一億総中流化」の社会に育ち、それにどっぷり浸かって生きてきました。それは激動の時代時代のつかの間の谷間だったのでしょう。しかし、子供達には実力主義の厳しい時代が待ち受けています。まずそのことをわれわれ大人が自覚する必要があります。そして、子供達がこれから彼らに襲い掛かる荒波を乗り越える力を身につけるにためには、彼らをどのように育てるべきなのか、そのための教育とはどのようなものでなければならないのか、早急な結論が求められています。子供達のよき未来のためにいったい何ができるのか、われわれ大人が試されているのです。

平成19年5月15日
つつじヶ丘個別学習会  塾長 杉原 誠

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Kobetsu Garelly

当塾のホームページは、多くの卒業生や講師の諸君の協力で出来上がっています。特に、国田、大川両氏の労には本当に感謝をしております。また「ホムサク」の中山さんに大変上手にまとめていただきました。皆さんありがとうございます。下記の絵は大川氏がホームページのために書いてくれたキャラクターです。なかなか面白いでしょ。
(現在は、元塾生の瀬端が管理しています。また、背景の向日葵、このページの犬の写真、その他多数の写真を元塾生の依田さんが提供してくれました。)

Jukuchou characters by Mr.Okawa

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