令和7年度 日大付属基礎学力到達度テスト 分析【3年生4月編】 【つつじヶ丘個別学習会高校生教室】
2025.05.27

(5/26追記)
成績表の配布がありました。平均点は素点で国語54.80点、英語56.82点、数学が文系38.80点/理系56.32点でした。分析では数学は昨年のものよりも解き易かったので、今年の文系3年生の中で差をつけるには数学を伸ばしていくことが重要かと思われます。
令和7年度4月の基礎学力到達度テストが実施されました。
言うまでもなく、3年生の皆さんは今回で得点の半分近くの40%が決定しています。
今回のテストの反省を活かして9月のテストをしっかり準備して臨めるように、出題の分析と今後の学習に関して紹介していきます。
≪英語≫
大問 |
出題 |
内容 |
昨年比 |
1 |
リスニング |
短答、イラスト、グラフ |
並 |
2 |
(A)語の定義 |
|
並 |
3 |
文法 |
|
易 |
4 |
整序 |
|
並 |
5 |
会話 |
教授に挨拶 |
並 |
6 |
長文 |
(A) 9月は暑いのか (B) シンバルを作った錬金術師 |
やや易 |
7 |
長文 |
マサイ族の牛に報いるアメリカ |
やや易 |
解答時間や大問数に変化はありませんでした。
大問1.リスニングは例年通り。大問2.(A)語の定義。(7)は少しややこしい。(B)熟語。大問3.文法。易しい。全問正解したいところ。大問4.整序。(24)(25)が差がつきそう。大問5.会話。昨年より少し短い。大問6.(A)昨年より少し長いが、図が2つだったものが1つになっている。計算問題はほぼ無い。最後の段落に設問が集中しているので細かく読まないと難しいかもしれない。(B)文章補充。昨年より少し長い。設問はちょっと答えにくい。大問7.長文。分量は昨年並み。難易度は簡単。
≪講評≫
熟語や整序に一部答えにくそうな問がありますが、全体的な難易度は昨年より易しくなっている印象を受けました。例年通りいかに文法問題を素早く終わらせて、長文に時間を残せるかという戦略で臨めば得点できたでしょう。9月の試験は文法が減り、長文が増えます。今回の試験で時間が足りなかった方は文法の見直しをしっかりして、時間配分を考えながら解く練習をしていきましょう。
≪数学≫
大問 | 出題 | 内容 | 昨年比 |
1 | 小問集合 | 多項式の割り算、複素数、三角関数、解と係数の関係 | 並 |
2 |
円 | 円の方程式、接線、円と直線が共有点を持つ定数の値の範囲 | 並 |
3 | 指数対数 | 指数の計算、桁数、対数不等式 | 易 |
4 | 微分積分 | 極小値、接線、面積 | 易 |
5 | 三角関数 | 加法定理、2倍角、三角関数の解 | 易 |
6 | (選択)数列 | 等差数列、二項間漸化式、等比数列の和 | 易 |
7 | (選択)ベクトル | 係数決定、基本ベクトル表示、内積 | やや難 |
8 | (選択)統計的な推測 | 期待値、分散、仮説検定 | 難 |
解答時間や大問数に変化はありませんでした。
大問1.例年通り。全問正解したい。大問2.昨年よりは易しい。大問3.例年並み。大問4.昨年よりは簡単。大問5.加法定理を覚えてさえいればほぼ正解できる。大問6.(3)は時間かかりそうなのでとばすのが良いかも。大問7.ベクトルACを作ることさえできれば簡単。大問8.仮説検定の出題。練習で数をこなししていれば答えやすかった。。
≪講評≫
必答問題は昨年より易しいように感じました。数列が昨年のように妙な変形をさせたり、群数列が出てきたりせずに比較的オーソドックスなものであったのと、三角関数で合成が出なかったのは取り組みやすかったのではないでしょうか。ベクトルは少し難しいように感じましたが、選択問題なので他の2題を選択するのも手でした。〇〇は選ばないから、と早々に見切りをつけるのではなく、全単元を満遍なく学習するのが良いでしょう。9月も出題の構成はそこまで変わらないので、小問集合を全問正解し、残りの大問を最後の1問以外解けるようにしましょう。それで70点近くになります。今回苦手で点が取れなかった分野があった方は、9月テストの出題傾向と照らし合わせて、必要な個所をしっかり復習しましょう。数学はほかの科目よりも練習量が点数に直結する科目です。持っている問題集を標準程度の問題まで何周もして、解答の手掛かりとなるようにしましょう。
≪国語≫
大問 | 出題 | 内容 | |
1 | 国語常識 | 読み、類義語、四字熟語、故事成語、キーワード、慣用表現、敬語、文学史、古文常識 | 並 |
2 | 説明文 |
山本七平『漢字とかな』 漢字、内容説明、理由説明、論の展開 |
並 |
3 | 小説 |
黒井千次『二人暮らし』 言葉の意味、心情説明、空欄補充、理由説明、表現説明、内容説明 |
易 |
4 | 古文 |
『讃岐典侍日記』 古文単語、解釈、文法、理由説明、内容説明 |
やや難 |
5 | 漢文 |
『郁離子』 返り点、書き下し文、熟語、読み、現代語訳、内容説明 |
やや難 |
大問2.昨年より文字数が大幅に増えている。その代わり問題は解き易いものが多い。大問3.昨年に比べると文字数は減少。大問4.少し読みづらい。日ごろから主語を意識して読む習慣が身についていないと、読解するのが困難。大問5.少し読みづらい。諫言であることに気づけたかどうか。
≪講評≫
現代文は説明的文章と文学的文章とで文字数のバランスは易~昨年並みになっています。問いもこれと言って難しいものはなく、過去問で点数が取れているならば取り組みやすかったのではないでしょうか。古文漢文は昨年に比べて少し難しくなっています。本文が少々読みづらい印象です。選択肢もヒントにしながら読み進めていきましょう。(追記)古文漢文の平均点が全付属校でかなり低くなっています。文法や単語といった基礎を見直すだけで標準化点を上げるチャンスです。夏休みまでに総復習をしておきましょう。
≪まとめ≫
数学、英語、国語のすべてが昨年より易しい印象を受けました。特に昨年は数学がとても難しかったので、全体的には例年の難易度に戻ったとも言えます。
9月のテストでは選択科目がカギとなります。標準化点が100%得点になるからです。国語60点、選択科目50点だと60×0.6=36点で合計86点ですが、国語50点、選択科目60点だと50×0.6=30点で合計90点となります。偏差値で4点の差はかなり大きいです。選択科目に十分な学習時間を確保するためにも英語・数学・国語の苦手部分は少なくとも夏休みまでに克服しましょう。
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