大学入学共通テスト(現センター試験) 英語【プレテスト分析】
2018.05.10
2020年度より実施される大学入試改革。その肝である英語試験のプレテストが実施されましたので、英語試験に関わるお話しや大問ごとの分析を紹介したいと思います。
今回実施された試験に関係があるのは2020年度から2023年度にかけて受験生となる生徒、 つまり現在の(2018年4月時点)中1・中2・中3・高1生となります。該当する学年の生徒は要チェックです。
2024年度以降は民間の英語試験(英検やTOEICなど)を利用するため、その移行措置として実施されるものです。
次に大問別の傾向を見ていきましょう。
大問1
従来の大問4Bのような問題だが、より易しくなっています。
一部を読むだけで正解を導くことができるものです。TOEICが良い練習になるでしょう。
大問2
とても面白い問題です。見かけは大問1と類似しているが、こちらは‘理解’がカギとなっています(Aではfactsとpersonal opinionの違いが問われています。例えば‘おいしい’というのは個人の感想だが、‘魚料理を提供する’というのは事実です)。消去法を使わせないような問題があるので本当に読めて(理解できて)いなければ正解するのは難しいでしょう。
Bはパラグラフを意識して読むことが重要です。部分否定の理解が問われています。
大問3
文章と図を組み合わせて考えなければ正解できない設問や、文章全体を読み、その後に時間の流れを論理的に再構築して答えさせる問題があり(B問1)、難易度は高くなっています。A、Bに共通して言えることは)。マクロな視点での読解が必要になることです。
大問4
問題は難しくないが全体を読む必要があります。スピードが重要になるでしょう。
大問5
A、Bに共通していえることは文章全体あるいはパラグラフが何を言っているのかを簡潔にまとめる能力を見ているという点です。普段から長文要約や各パラグラフに小見出しを付ける練習を積んでおくのが良いでしょう。A問3のような問題では定冠詞や代名詞に着目しましょう。
大問6
大問5と同様に、文章を短くまとめるものです。但しこちらの方が分量は多く、英文もやや難しめとなります。イディオムが多く使われている点も特徴的です。
まとめ
従来のセンター試験の問題と比較して、発音・アクセント(大問1)、文法問題(大問2)が消えているのが最大の違いです。しかしこのことは(発音・アクセントはさておき)決して文法を軽視していいということを意味しません。
本文全体の文章量も20%近く増え、本文全体の内容を問う問題も出ており従来に増して速く・正確な読解が必要となります。それぞれの駒の動きを理解することなしにチェスを指すことが不可能なように、文法の知識なしに英文を読むことは不可能です。
文法の正確かつ体系的な学習が重要となるでしょう。
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