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高校生教室ニュース

【日大付属基礎学力到達度テスト】令和7年度9月試験 最新の傾向分析! 国語・英語・数学(文・理)編

2025.11.11

9月26日に令和7年度9月試験が行われました。
今回のテストは新課程に入り2回目のものです。来年度以降の傾向を確かめるためにしっかり分析をしていきましょう。
現在2年生の皆さんは半年後に2回目、そして11か月後に3回目最後の試験があります。1年生の皆さんは半年後に1回目の試験です。過去問から傾向を把握し、対策していきましょう。
それぞれの科目の変更点や傾向を分析し、以下に詳細を記載します。

今後の学習の参考にしてください。

基礎学の概要はこちら

 

英語

大問/形式

内容

昨年比

 1.リスニング

(A)写真(B)イラスト(C)長めの対話

 2.文法/会話/整序

(A)文法・語法(B)会話(C)整序

やや難

 3.長文

グラフ ビッグマック指数

やや易

 4.長文

空欄補充
(A)ジェリー・ブラックウェルとマサ斎藤

(B)2003年アンゴラにおけるボーイング727失踪事件

 5.長文

「クリスマスキャロル」に関して

1.リスニング。例年通り。

2.(A)文法。11、12がかなり難しい。(B)会話。普通。(C)普通。21・22がやや難しいか。

3.グラフ+長文。各国の購買力をビッグマックの価格で比較する、いわゆるビッグマック指数に関する問題。文字数が昨年より少し増え(24→25)、設問数は変わらず。内容や設問は素直で取り組みやすいように思える。

4.空欄補充。近年、コロナやSNSで話題になった新しめのトピックが多い印象であったが、高校生には馴染みのなさそうなストーリーであった。

5.長文。クリスマスキャロルのあらすじと時代背景・影響に関して述べた文章である。内容・設問ともに平易。

主題傾向・設問数に変化はありません。長文の長さが昨年に比べて総103行から総107行に増えています。長文問題は分量が多くなったにせよ、内容は読みやすく設問も答えやすいものが大半でした。一方で文法問題に厄介なものが見られ、いかに見切りをつけて長文読解に時間を残すかが課題になった出題でした。

国語

大問/形式

内容

昨年比

 1.国語常識

漢字の読み、四字熟語、慣用句、キーワード、対義語、文学史

やや難

 2.説明的文章

前田健太郎「女性のいない民主主義」

 3.文学的文章

日野啓三「光」

 4.古文

清少納言「枕草子」

 5.漢文

「論衡」

1.国語常識。2、7は少々難しい。

2.説明的文章。分量は昨年と比べほんの少し増加(昨年121行→122行)。設問数は変わらず。

3.文学的文章。分量は昨年と比べ減少(昨年147行→138行)。設問数は変わらず。

4.古文。分量は昨年と比べ増加(昨年14行→16行)、設問数は減少(昨年11題→10題)。

5.漢文。分量・設問数ともに昨年と変わらず。

国語は近年、文章量が増加傾向にありましたが、今年度は昨年に比べて減少していました。国語常識では文学史が著者と作品を一致させる問題ではなく、作風から作品を選ぶ問題となっており、学習の仕方を変えなければならないような出題でした。しかし、90点以上を目指すのでなければそういったものだと割り切り、読解問題の演習に時間を割くことのほうが重要です。

 

数学(文系)

大問

内容

前年比

 1.小問集合

対称式、必要十分条件、余弦定理、データ、方べきの定理、整式の割り算、複素数、指数、対数

 2.2次関数

頂点の座標、最大値・最小値、判別式

 3.場合の数、確率

組み合わせ、余事象、期待値

やや易

 4.円と方程式

中心と半径、接線、切り取る線分の長さ

やや易

 5.三角関数

相互関係、加法定理、二倍角

 6.微分、積分

極小値、接線、面積

 7.(選択)数列

等差数列、等比数列、漸化式

 8.(選択)統計的な推測

分散、期待値、標準偏差、正規分布

 9.(選択)ベクトル

内積、成分表示、点の特定、大きさ

1.小問集合。難易度は昨年と変わらず。設問数が昨年の7題から9題へと増えている。増えたものは必要十分条件の判定と複素数の有理化であった。

2.2次関数。昨年は⑶が平行移動であったが、実数解をもたない条件に代わっている。どちらも過去問に何度も出ているので難しいものではなかっただろう。

3.場合の数、確率。昨年は整数と絡めた問題だったが、今年度はオーソドックスな出題である。

4.円と方程式。⑶が過去問でもよく見かける切り取られる線分の長さの出題であった。

5.三角関数。⑵が昨年の合成に代わり三角比の対象式であった。

6.微分・積分。きわめてオーソドックスな出題。

7.(選択)数列。きわめてオーソドックスな出題。

8.(選択)統計的な推測。昨年とほぼ変わらず。

9.(選択)ベクトル。きわめてオーソドックスな出題。

数学は全体を通してみると昨年のものより少し簡単そうに感じました。

指数・対数関数が大問で出題されないことが2年続いたので、今後の文系数学はこのセットになると思います。大問1の設問数が増えた以外に特筆すべきことはなく、過去問演習を繰り返しておけば十分に対策が出来る内容でした。

 

数学(理系)

大問

内容

昨年比

 1.小問集合

判別式、余弦定理、データ、整式の割り算、複素数、解と係数の関係、円、極限

やや難

 2.確率

確率、条件付確率

 3.微分・積分(数Ⅱ)

極小値、接線、面積

やや難

 4.三角関数

加法定理、三角関数

 5.指数・対数関数

対数関数、指数関数

やや易

 6.数列

等差数列、漸化式、和の計算

やや難

 7.ベクトル

平行、垂直条件、点の特定、大きさ

 8.(選択)統計的な推測

期待値、標準偏差、正規分布

 9.(選択)微分(数Ⅲ)

接線、解の個数、最大値

やや難

 10.(選択)曲線・複素数平面

楕円の焦点・接線、極形式

1.小問集合。設問数が7→8題と増加。チェバの定理の出題がなくなり、整式の割り算と極限が追加された。

2.確率。昨年と同様に条件付確率の出題。

3.微分・積分。数Ⅱからの出題。昨年と異なり図が与えられていないので、自信でしっかり図を書かないといけない。

4.三角関数。昨年の第4問は指数・対数・三角関数であった。三角関数単独の大問は新課程で初である。

5.指数・対数関数。昨年の出題はベクトル。⑵が解の配置の問題になり昨年のものより難しい。

6.数列。⑶が昨年に比べてだいぶ難しい。スルーして別の問題に手を付けるのが吉。

7.ベクトル。昨年とほぼ同じ出題内容。図がない。

8.(選択)統計的な推測。昨年とほぼ同じ。

9.(選択)微分。数Ⅲからの出題。昨年より設問が増えた。

10.(選択)曲線・複素数平面。昨年とほぼ同じ出題。

理系数学は大きな変化は大問1に極限が追加されたこと、昨年の極限の大問がなくなり、三角関数に差し変わったことです。これが今年限りなのか、続くのか、または隔年となるのかは来年の出題までわかりません。どの単元が出ても対処できるように演習を重ねましょう。

《総評》

新課程の1年目であった昨年の基礎学力到達度テストに比べて今年度はテスト自体も難易度は高くなく、従来の過去問の研究・対策が活かせるものであったと見受けられます。英語、国語は言うに及ばず、数学も文理こだわりなく大問や単元ごとの対策で過去問を有効活用していきましょう。

 

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