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高校生教室ニュース

高校2年生必見!文系科目の選択、どうやって決める?

2026.09.21

高校2年生の生徒から、この時期に科目選択に関する相談を多く受けます。

「受験で使う社会科目を何にするか」。 「日本史と世界史、どっちがいい?」 「地理って暗記が少ないって本当?」 「政治経済なら楽に勉強できる?」 などなど・・・

同じような疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。 実際に、科目によって覚える量・考える量・勉強の進め方はかなり違います。 今回は、文系の社会科系の科目の特徴と、科目選択に関するヒントをお伝えしていきます。

日本史

 日本史は、古代~現代までの日本の歴史を学ぶ科目です。 人物名や出来事・事件、制度、文化など、覚えるべき用語はかなり多くあります。世界史に比べて地域が狭い分、覚えることは深くなりがちです。ただし、単純に用語を丸暗記するだけでは、入試問題に対応するのは難しいのが特徴です。 「なぜこの出来事が起こったのか」「その後、社会がどう変化したのか」という歴史の流れを理解しつつ、用語間の有機的なつながりを意識して学習することが重要です。

暗記量:多め。ただし、流れを理解すると知識がつながって覚えやすくなります。

 

世界史

 世界史は、日本史に比べ広い地域・時代を扱います。 ヨーロッパだけでなく、中国、イスラーム世界、インド、東南アジア、アメリカなど、世界各地の歴史を学ぶため、覚える用語の種類が多いのが特徴です。 一方で、「地域ごとの歴史=各国史」をバラバラに覚えるのではなく、同時代にほかの地域で何が起きていたのかを意識することが重要です。たまに漢字が苦手だから日本史より世界史、という声を聞きますが、世界史の中国史は各大学の再頻出事項です。気をつけましょう。

 暗記量:かなり多め 。覚える範囲は広い。資料集などを駆使して、広めの視点で時代の概要を捉えていきましょう。

 

 地理

 地理は、地形や気候、統計、産業、人口などを扱います。 「地理=暗記科目」と思っている人もいますが、実際には資料や地図、グラフを読み取って考える問題が多い科目です。 もちろん地名や用語などの知識は必要ですが、日本史・世界史とは異なり、知識だけでなく「なぜそうなるのか」を考える力も求められます。

暗記量:普通。暗記だけで乗り切る科目ではありません。資料を読み取って考えることが好きな人に向いています。

 

政治・経済

 政治・経済では、日本や世界の政治・経済の仕組みについて学びます。 憲法、国会、内閣、裁判所や各国の政治形態・国際法などの政治分野に加え、市場経済、金融、財政、国際経済などの経済分野もあります。 用語を覚えることも必要ですが、制度や仕組みを理解することが非常に重要です。 ニュースや社会の出来事と関連する内容も多いため、「社会の仕組みを知ることが好き」という人には興味を持ちやすい科目です。

暗記量:普通。用語暗記だけでなく、現代生活における制度や経済の仕組みを関連付けながら理解していけるかがポイントです。

 

 倫理

倫理では、哲学・思想・宗教などについて学びます。 古代の思想家から近代・現代の思想まで、各国・各地域のさまざまな人物や思想を扱います。 人物名と用語を覚えるだけではなく、「この人物は何を考えたのか」「他の思想と何が違うのか」を理解する必要があります。

 暗記量:普通~少々多め。人名・思想・用語などの暗記は必要ですが、思想の内容を理解することも重要です。

 

結局、どの科目を選べばいい?

「暗記が少ない科目を選びたい」という理由だけで決めるのはおすすめできません。 科目選択では、

①志望大学・学部で使えるか

②自分が興味を持てるか

③暗記中心の勉強が得意か

④資料や文章を読んで考えることが得意か

を確認することが大切です。 そして、もう一つ忘れてはいけないのが、高校2年生の科目選択は、その後の受験勉強に大きく影響するということです。 「友達が選ぶから」「なんとなく楽そうだから」ではなく、自分の志望校と自分の得意・不得意を考えて選択しましょう。 科目選択で迷っている人は、まずそれぞれの科目を知るところから始めてみましょう。

とはいえ、適性のある科目を探すために教科書をすべてチェックする時間の余裕はありません。したがって、各科目の雰囲気を知るために役立つ書籍を何冊か紹介しますので、参考にしてください。

〇日本史

・「マンガ日本の歴史がわかる本」シリーズ ※世界史のシリーズもあります。

3冊で日本の歴史を網羅して学習できます。マンガ形式ですので、教科書では文字ばかりでやりづらいという方でもスラスラ読めるのではないでしょうか。

・「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」

事項暗記より日本史をストーリーとして捉えた参考書で、流れを理解するための入門書として優れています。

〇世界史

・「マンガゼミナール『世界史』」 ※日本史もあります。

入門としても、復習用としてもお薦めできる一冊です。マンガ形式ですので視覚から得られる情報を暗記に役立てることができます。

・「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」

世界史を学習していると地域や時代をまたいだ時に今いつのどこをやっているんだろうと迷子になりがちです。この参考書は地域ごとの流れ(通史)を扱っているので、迷子になりにくいです。ただし、受験で最後まで使うためには同時代の様々な地域を扱う参考書と併用する必要がありそうです。

〇地理

・「一度読んだら絶対に忘れない地理の教科書」

地理2分野のうち、系統地理を扱った参考書です。これ1冊で受験に臨むのは不十分ですので、地誌分野の参考書と併用する必要があります。

・「地球の歩き方 世界244の国と地域」

もともと旅行者向けガイドブックですが、ほぼ全世界を網羅して紹介しており、この本を興味を持って読むことができる方は地理に向いています。ただし受験用の教材ではないので、興味をもつきっかけとして読んでみましょう。

〇政治・経済、倫理

・「マンガゼミナール『公共』」

マンガ形式ですので導入には適しています。ただし公共という科目の特性上、政治・経済にかなり寄っていますので倫理の科目の魅力はあまり感じ取れないかもしれません。

・「大人の教養 面白いほどわかる倫理」

大学受験参考書をベースに、効率よく学習するために網羅的な要素は薄くなっています。興味を持てる思想家を見つけたら、ぜひ倫理を選びましょう。

ただ、倫理で受験できる大学はあまりありません。共通テストの公民受験が主となります。

 

もちろん本を読むだけでなく日常で触れる様々なことから興味を抱くこともあります。大河ドラマを見て日本史に興味をもったり、海外旅行で行った国の歴史に興味を持って世界史を学んだり、と様々な入口があります。ただ科目選択をしなければならない時期になってから旅行を考えることはあまり現実的ではないので、急を要する方は上記のような参考書などを科目選択のヒントにしてみてください!

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