令和8年度基礎学力到達度テスト3年4月 傾向と分析&現3・2年生へ学習アドバイス!【つつじヶ丘個別学習会高校生教室】
2026.05.11
令和8年度4月の基礎学力到達度テストが実施されました。
今回のテストで進学に関わる点数の40%が決定しています。3年生は今回の結果を受けて9月までに何をしないといけないのか、2年生は1年後の試験に向けてどのような計画を立てるのか考えなければいけません。
その参考にしていただくために今回の試験の分析を行っていきます。
国語
・時間 60分…変わらず
・構成 大問5 40題…変わらず
・分量 昨年:297行→今年度:296行…ほぼ変わらず
| 出題 | 内容 | 昨年比 | |
| 1 | 国語常識 10題 |
漢字の読み、類義語、四字熟語、故事成語、 キーワード、慣用表現、敬語、文学史、修辞法 |
並 |
| 2 |
説明的文章 127行 8題 |
鶴見俊輔「芸術の発展」 漢字、筆者の意見、内容説明、具体例、段落の働き |
やや易 |
| 3 |
文学的文章 148行 8題 |
村山由佳『てのひらの未来」 キーワード、ことわざ、心情説明、理由説明、内容説明、 人物説明、表現の特色
|
並 |
| 4 | 古文12行 8題 |
『堤中納言物語』 心情説明、敬語、古文単語、係り結び、人物一致、内容説明、解釈 |
やや易 |
| 5 | 漢文9行 6題 |
『荘子』 返り点、漢字挿入、漢字の意味、現代語訳、漢字の読み、内容説明 |
並 |
【講評】
全体的分量・出題形式などに大きな変化はありません。大問1(国語常識)では文学史に注意する必要があります。かつては「(作者)の書いたものを選べ」「(作品)の作者を選べ」という出題が主流でしたが、内容から作品を選ばせる設問が近年見受けられます。作品―著者の一対一ではなく、特徴も覚えていきましょう。大問2(説明的文章)は、珍しく理由を問う設問が出題されませんでした。問13の筆者の結論を答えさせる問題は、全体を読んで答える必要があり、最初のほうに設置されているので、傍線部にたどり着いてすぐ解答する場合には気をつけましょう。大問3(文学的文章)は昨年とほぼ同様の出題です。大問4(古文)、大問5(漢文)は昨年と比べてかなり読みやすいもので、設問も平易なものばかりでした。
国語は全体的に昨年より易しい印象です。
英語
・時間 60分…変わらず
・構成 大問7 47題…変わらず
・分量 昨年:112行→今年度:114行…微増
| 出題/設問数 | 内容 | 昨年比 | |
| 1 | リスニング 6題 | 短答、イラスト、グラフ | 並 |
| 2 |
文法 語の定義4題、熟語4題 |
やや易 | |
| 3 | 文法 5題 | やや難 | |
| 4 | 整序 5題 | やや易 | |
| 5 |
会話 33行4題 |
独自のジャンケン | 並 |
| 6 |
長文 (A)グラフ19行4題 (B)文補充24行4題 |
(A)教員不足と教育 (B)馬サイズのアヒルVSアヒルサイズの馬×100 |
並 |
| 7 | 長文 38行8題 | 献血家ジェームズハリソン | 並 |
【講評】
全体的分量・出題形式などに大きな変化はありません。大問1(リスニング)は昨年程度。大問2(語の定義・熟語)は昨年に比べて易しいです。大問3(文法)は(15)~(17)が少し難しいです。大問4(整序)は昨年より易しいです。大問5(会話文)は昨年に比べて読みにくいというほどではありませんが、独自のじゃんけんルールを整理しながら読み進めないといけないので限られた時間内では少し難しかったかもしれません。大問6(グラフ・空所文補充)(A)グラフ問題は昨年並み、計算問題もありません。(B)はあまり日本ではなじみのないテーマでした。設問自体は平易です。大問7(長文)は昨年と分量、難易度共に変化有りません。
英語全体で見ると、昨年と難易度はほとんど同じ程度でしょう。
数学
・時間 60分…変わらず
・構成 大問1~5必答、6~8から2選択の計7…変わらず
・分量 …変わらず
| 単元 | 出題内容 | 昨年比 | |
| 1 | 小問集合 | 整式の割り算、複素数、二項定理、解と係数の関係 | やや難 |
| 2 | 円と方程式 |
円と方程式 中心・半径、切り取る線分、3点を通る円 |
やや難 |
| 3 | 指数対数関数 | 指数計算、対数関数、桁数 | 易 |
| 4 | 微分・積分 | 極大値、接線、面積 | 並 |
| 5 | 三角関数 | 三角比の値・2倍角の公式、三角比の相互関係、三角関数 | 難 |
| 6(選択) | 数列 |
等差数列の一般項、階差数列、二項間漸化式 |
易 |
| 7(選択) | ベクトル | 成分計算、内積、大きさ | やや難 |
| 8(選択) | 統計的な推測 | 二項分布の期待値・標準偏差、標本平均・標準化 | 並 |
【講評】
大問1(小問集合)では二項係数の計算問題が出題されました。5乗なので無理に計算しても解けそうですが、公式を覚えてさえいればすぐ終わります。出題があまりなく、盲点ですがこういった部分で差がつくでしょう。大問2(円と方程式)は⑶の三点を通る円が昨年にない出題でした。一般式を立てて代入しても良いですが、二円を通る直線の公式を使うとすぐ解けます。大問3(指数・対数関数)はどれも典型問題です。完答したい大問です。大問4(微分積分)も大問3と同様、完答必須です。大問5(三角関数)は⑴の二個目は2倍角の公式で解けますが、この形でいきなり2倍角だ!と判断することは難しいでしょう。⑵も難しく、三角比の相互関係を対称式的に用いる問題をやったことがあるかないかで差がつきそうです。⑶はいたって普通です。大問6(数列)はかなり易しめです。階差数列の計算を必要としない設問は驚きです。完答しましょう。大問7(ベクトル・選択)では、今まではベクトルを二通りで表して係数比較で答えをだす問題が多かったことに対し、内分点と内積で式を立てて連立というものでした。難問ではないものの、過去問に例がない出題は要チェックです。大問8(統計的な推測・選択)はほとんど基本的な問題です。
分量や出題形式などに変化はなかったものの、最近の過去問では見かけない問いが多く見られ、難化したように感じられました。過去問演習のみで対策を行っていると、手が止まる場面が多かったのではないでしょうか。出るから勉強する、出ないからほっとくといった独善的な判断をせず、各単元をしっかり網羅的に学習するように心がけましょう。
・9月試験を受ける3年生へ
付属校の多くで4月のテストが終わって間もなく中間テストがります。まずはそこに力を注ぎましょう。中間テストが終われば基礎学力到達度テストの成績表の配布があるでしょうから、目標とする学部学科の合格最低点と自分の今の持ち点とのギャップを計算し、9月のテストで何点取らなければならないのか計算しましょう。そしてそれを達成するための学習計画を立てていきます。目安は、6月以降に選択科目をスタートできるように、国語・数学・英語の基本事項を抑えておくことです。
次回テストは過去の2回と異なり、選択科目以外は範囲がありません。全範囲です。この中には当然今回のテスト範囲も含まれています。4月テストで思うように点数を取れなかった方は、大いに危機感を持って臨みましょう。最後の、進学がかかった試験で、皆が当たり前のように頑張ってきます。4月テストでのビハインドを取り戻し、かつ周りの生徒よりも点数を取ることは、皆と同じように進めていても叶いません。
部活がまだあったり、期末テストの勉強があったりなど思うように進まないことがあるとは思いますが、勉強をする時間をしっかり確保しておきましょう。
・来年4月試験を受ける現2年生へ
2年生の皆さんは、次回テストは来年ですので猶予があります。ただし、国語や英語は今までの積み重ねで点数が決まります。英単語、文法、漢字や古典文法・漢文の句法など、来年の春休みに始めても終わらない量ですから、基本的な項目は忘れないように日々復習しておきましょう。数学は1年生で学習した範囲は次回テストでは大問単位の出題はありませんが、「二次関数」、「三角比」はこれから学習する単元で前提知識として必要となります。もしこれらの単元が苦手であるならば時間を見つけて復習しましょう。
・最後に
ここ最近の傾向として、2年4月は多少易しく、3年4月は多少難しいということが見受けられます。重要なものは標準化点ですから、素点の大小は平均点次第で良い方にも悪い方にも変動します。その中で、皆が解けるものをしっかりと解き、差がつく部分を抑えておくことが逆転合格の手掛かりとなります。過去問中心の、テスト実施前ギリギリの対策ではなく、日々の網羅的な学習・目標に向けた計画が重要です。
自分の今の力が分からない、何から始めていいかわからない、計画が立てられないという方はつつじヶ丘個別学習会高校生教室までご相談ください。
(基礎学力到達度テスト概要・対策はこちら)
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