文系受験生は英語ができて当たり前の時代に。新高校二年生へ。
2025.03.24
ここ数年で英語のレベルがとても上がっていると実感しております。
これは試験自体ももちろんそうなのですが、それ以上に受験生全体のレベルが大きく上がっていると思います。
要因はいくつかあり、大きな要因は共通テストへの移行と英検の外部試験利用の二つだと思います。
共通テストの英語を最後まで解ききるとなると、中途半端な速読力では間に合いません。
今年こそ良心的な量でしたが、昨年までの文章量は英語が得意で初めて読み切れる量でした。
そして外部試験利用、特に英検ですが、準1級というワードが大学受験で使われるようになってきました。
準1級を取りきれる人が多いとは思っていませんが、準1級を視野に入れて、チャレンジしていくレベルの人は間違いなく増えています。
私も文系の余裕がある生徒たちには必要性があれば準1級のチャレンジをさせます。
これに加えて各高校が英語は大事だという指導を早くからしているせいもあり、受験生全体のレベルが上がっていると私は思っています。
これが受験生にどう影響するかですが、タイトルでも書いた通り、文系で受験する以上英語は得意でなければならないということです。
ここ数年で、英語が得意でも大きくリードできない、さらに苦手であると大きくビハインドとなり他の科目で補えないと実感しております。
今年難関大学に合格した生徒たちのほとんどは2年生から通っており、読んだ英文の数は200近くにはなると思います。
この多読の経験は受験本番で大きく力を発揮します。
多読といっても、英語漬けなのは2年生までで、偏差値が上がってしまえば、もう後は定期的に長文を解いていくだけになります。
合格体験記にも英語のことがしばしば出てくるのは、英語漬けだった時期が途中まであり、それが受験に大きく影響したからです。
英語は基礎から始めると仕上げるまでに本当に時間がかかります。
文系のみなさんは絶対得意になってください。
正しいステップを踏めば時間はかかりますが、できるようになります。
最後に理系の人へ。
理系の人は、文系ほどの英語のレベルの上がり方はしてないです。
一定数、数学大好き、物理化学大好きという人がいます。
数学、理科ともにとても重い教科なので、英語に注視しすぎるとその二つは戦えるところまでいかないリスクもあります。
逆に理系にとって英語が得意であれば、差をつけられるチャンスがあるということです。
理系は2年生のうちに数学をどんどん前へ進めなくてはいけないので、英語漬けというわけにはいかないのがほとんどです。
英語が苦手ではない人はうまく両立して、差をつけられるところまで頑張ってみてください。