ここ数年の私大入試難化に伴い、一般受験をなるべく避けて推薦でという選択肢が確実に増えています。
その中で、AOや公募推薦がありますが、大事になってくるのは小論文です。
当塾が小論文の指導するときにまず行うのは「作文と小論文の違い」をわかってもらうことです。
作文は書いたことがあるけど、小論文は書いたことがないという生徒はけっこういます。
まず「小論文とは何か」をわかってもらった上で、書き方の指導に入ることができるわけです。
小論文の書き方の型は決まっております。
それを覚えた上で自分の志望校の小論文の問題の出し方に合わせて、練習をしていきます。
「課題文型」なのか「グラフ型」なのかといったことをしっかり過去問を検証し、それにあった練習をさせます。
ここでポイントがあります。
実は学校の出し方はそれぞれですが、書き方はさほど変わりません。
しっかり基本形を覚えてそれにそって論を進めていくだけです。
ただし、中には大学や学部によってテーマに特徴がでるところがあります。
デザイン系の学部だったらデザインの話題であったり、人文系だったら最近の社会問題の話題をテーマにしていたりといった具合です。
そのようなテーマがはっきりしている学部を受ける場合はなるべく前段階の知識の引き出しがあると非常に有利になります。
実際、新書などで知識を入れさせることも、書き方指導と並行でやっていきます。
合格体験記にも上記の指導に沿って合格した生徒のものが載っていますのでぜひ読んでみてください。
小論文もしっかりと対策が必要です。
公募推薦の場合、成績に基準があり、それに加えて「課題図書」を前もって読み、面接時にいくつか内容について質問がある場合もあります。
課題図書は本の内容も難しいこともありますし、何を聞かれるかなど不安要素が多いです。
こういった場合生徒本人だけで本を理解しても、理解が不十分だったりしますし、何を聞かれるかある程度予想をたてられたほうが本人の負担はだいぶ楽になります。
実際相手は大学の先生ですから、私は大人からみて「この本の内容からは高校生にはここまでは聞ける」という質問を想定します。
それを生徒に答えられるようにさせて、試験に送ります。
公募推薦も当然厳しくなっていきます。
やみくもに準備しないで的確な対策をしましょう。