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三鷹個別学習会ニュース

現代文の点数が取れない人へ (初見問題について)

2024.08.22

読解力という言葉は最近よく聞くようになりました。

国語のみならず、共通テストでは数学や社会科でも問われる力になってきています。

さらに難関大の英語でも、単語を知っていて、精読ができたとしても読解力がなければ解けないのではないかといった問題もよく見られます。

今回は読解力が一番点数に直結する現代文について書きたいと思います。

まず読解力というのはそのまま「読み解く力」のことです。

細かい定義の違いはあれ、私は「読んで理解する力」だと思っています。

ここで、まず前提のお話をします。

現代文で点が取れない人は、小学生からずっと苦手な人と、中学生くらいまでは得意だったけど、どうも高校生くらいになって点が取れなくなった人と2パターンいます。

まず前者のほうから話をしていきます。

小学生から苦手な人はまず先ほどでてきた「読んで理解する」ということができていません。
文字を追っかけて文を読んでいるだけです。
このタイプの人は問題を解き終わった後に「どんな話だったか」と聞くと、全然答えられないか、頭から最後まで全部読んで説明しようとします。

読んで理解するということをしていないので、頭の中で話がまとまっているはずもありません。

読んで理解するということは

文を読んで、そこからその文が何をいいたいのかを頭でかみくだいて理解していくことです。

何十行もある文章でも、筆読解すれば筆者が言いたいことは一つか二つだったりします。

「〇〇なんだよー。あー、わからないかー。えっと、例えば〇〇が〇〇すると〇〇になるじゃん。」
これはかなり砕けた会話ですが。こういうやり取りをしたり、聞いたりしたことありませんか。

これを国語の言葉で具体と抽象とかっていいます。

結局、筆者も自分の伝えたいことをあの手この手で具体例等を交えながら伝えてきているのです。

こちらはそれを読んで理解していく、これが現代文を解く上での本質です。

小さいときから現代文が苦手な人は、これができていないので、問題を解く前に、その文、その段落、その文章全体が何を言っているのかをできるだけ簡単に説明できるようになりましょう。

これができないと問題をいくら解いても、ただ解いているだけになり、無駄になります。

後者の小中学生くらいは現代文に困ってなかったけどのパターンは、問題は一つです。

知識と語彙力の少なさです。

実は、国語は小学生も中学生も大学入試も読み方解き方はなんら変わりません。

変わっているのは、文章を構成している語彙のレベルと文章の背景となっている知識のレベルです。

要は高校生だったらこれくらい知っているよねといった語彙が身についていないために、文章を読んで理解する精度が落ちているのです。

英語を解いていればわかると思いますが、文章中の英単語がどれだけ知らないかが、大きく理解につながりますよね。

それが日本語である現代文でも起きているのです。

例えば

「享受」「虚飾」「逸脱」「背反」等、ちゃんと意味わかりますか。

正しく言えなくても、どういうことなのかがわかりますか。

今はデジタル世代なので、携帯と共に過ごす時間がとても多いと思います。

活字離れからか、本どころか漫画さえ読めない人が増えているようです。
それではなかなか語彙が増える機会ってないですよね。

あとは、知識です。

興味関心がないことに触れる機会が少なくなってしまった世代ですので、知識が狭くなってしまうのは仕方ないと思います。

でもそれが読解に影響します。

センター試験の時からよく見かける、ひと昔前が舞台の小説なんかもその時代のことをまったく知らないと何をしている場面なのかわからなくなります。

世界的な話や、音楽、美術、科学なども人によっては全くダメという分野です。

詳しい必要はないのですが、最低限度の常識レベルが下がっていることは間違いありません。

語彙や知識が読み解く上で大事だと思って、意識して身に着けてください。

最後に現代文ができるようになるためのアドバイスです。

本を読むことは必須ではありません。
先ほども書きましたが、文字を追っかけているだけでは読解していないので、どれだけ本を読んでても読み方が悪ければ意味はありません。

まず言葉に強くなりましょう。

漫画でもなんでもいいので、活字に慣れましょう。

大人と会話しましょう。

相手が言っていることを理解しましょう。

自分の言葉で相手にわかってもらいましょう。

興味ないことでも、知ってみましょう。

これくらいのことでだいぶ変わります。

最後に現代文を使う受験生へ

自分が解いた問題文と設問のところをよく観察してください。

☆現代文ができる人の特徴
問題文に線がほとんど引いておらず、設問の選択肢のダメなところにピンポイントで✕がついていて、しっかり消去法で答えが出せている

☆現代文ができない人の特徴
問題文の大事っぽい言葉を四角で囲み、接続詞になんか印ついて、文中にも線を引いているけど、設問の選択肢はほぼ真っ白で回答している

できる人は頭をフル回転して文章を読んでいるので余計なことはしません。

もちろん現代文を解く上で、テクニックやセオリー的なものは存在しますが、そんなこと気にしないでも問題は解けます。

先述の通り、どの学年でも同じですから、現代文に悩んでいる人は今回書いてことを頭にいれてみてください。

三鷹個別学習会 代表 前山

メールでのお問い合わせも受付中