個別指導でも難関大学に行ける理由
2023.05.09
ここ数年大学受験対応の塾が増えています。
小中学校部より高校部のほうが単価は自然と高くなりますので、一般的な大手個別指導も参入しています。
これはAIなどの教育コンテンツが増えてきたことが大きな要因だと思われます。
私たち個別学習会は20年近く前から大学受験のための個別指導を行っています。
個別指導というと、補習向きで指導の質はそこまで高くないだろうと思われがちです。
私自身それを大きく否定するという考えではなく、授業だけを考えれば大手予備校でその科目だけをずっと教えていらっしゃる講師陣には勝てません。
しかし、大学受験指導でポイントとなる一つに、このレベルに行きたいならこの問題集までやらないといけないというのがかなり明確だということです。
大学入試用の参考書、問題集はとても充実しており、昔から今までずっと使われている名著と呼ばれるものから、新しく見直されたいいものまでたくさんあります。
私たちはこれを前提として、生徒一人ひとりの現在の学力の状況をしっかり見極め、目標とする大学との差を埋めてあげることに注力します。
ここで個別指導の一番の強みが活かされます。
決まったカリキュラムの提供ではなく、それぞれに対してカリキュラムに幅を持たせられることです。
それは個人の能力や科目、単元まで柔軟だということです。
苦手なものは基本から始めてあげることもできるし、得意なものや、受験を考えると早い段階で終わらせてあげなければならない科目などは学校の進度を追い抜くこともできます。
教えなければならないことはもちろん一から教えることもあり、わからないことをピンポイントで解説してあげることもあります。
このように進めていくと、一番大事な演習に使う時間が大きく確保できます。
最近多い映像授業の多くは、観ることにどうしても時間がとられます。
1.5倍や2倍でみたとしても観る分量が多ければ、それを身に着けるための十分な演習の時間がとれません。
いい授業をいくら受けても手を動かす時間が少ないと定着などありえません。
実際そのようなご相談内容がとても多いです。
私たちはこのように考えているので、個別指導という形態をとっていても行きたい大学までの道筋を示してあげ、それが難関大学でも導いてあげることができます。
狭き門である難関大学に受かることもうれしいことですが、勉強習慣がなかった部活っこが引退後に偏差値10以上あげて行きたい大学に合格していくこともとてもうれしいです。
これも個別指導の強みが活かされる例です。
例えば英語が苦手な生徒であれば、最初はとにかく英語に集中させ、他の科目は少し後回しといったことも指導ではとても重要です。
英語がままならないのに、いくら受験で使うからといって現代文や古文や社会を同時に並行でやることは英語の性質上マイナスなことが多いです。
他にも最近あった例でいうと、総合選抜でなんとか決まるだろうという感じで、一般のための勉強に力を入れていなかった生徒が10月に結果が出揃い、行けるところがなく、そこから一般受験の勉強を始めたという例です。
3ヶ月しかありませんので、本人にも覚悟を決めてもらい、こちらも余分なものは相当そぎ落としたカリキュラムで対応して、合格までたどりつきました。
相談時に本人が行きたいと思え、納得できるところを挙げてもらって、その中から受験校を絞りました。
これも個別指導だからできることだと自負しております。
もちろん全員が全員同じ状況から受かるわけではないですし、もっと安全に受験を進めたいです。
でも、その状況から救ってあげられる塾は少ないと思います。
長々と書いてしまいましたが、これこそが「個別でも難関、個別だから逆転」の中身です。
ぜひみなさん自分の状況にあった塾選びをしてください。