夏に行われる模試を受けたら
2018.07.30
受験生のみなさん、暑さに負けず1日1日を有効に使っているでしょうか。
昨日、河合塾の第二回全統マーク模試が行われました。
東進でも8月26日にセンター試験本番レベル模試が行われますね。
夏の模試は受験後半へ向けての指針になりますので、受けっぱなしにしないように!
非常に大事な模試です。
まずは大事な英語からお話をしますと、自己採点をし100点(2017年河合マーク第二回平均点104.9点、2016年河合マーク第二回平均点97.0点)に届かないような場合、今の勉強をしっかり見つめなおす必要があります。
しっかり英語ができないことを自覚して、基礎を固める勉強(読むための文法の定着、読解の基礎)をやっているなら、その点数でも問題はありません。その勉強を継続し秋の模試でしっかり点数を出せるように頑張りましょう。
しかし、100点(平均点を想定)に届いていないのに、やっていることは難しい構文の暗記やスクランブル、ヴィンテージ、ネクステージなどのアウトプット用問題集に、長文読解といった勉強になっている人は危険です。
その勉強を続けていても、点数は大きくは上がらないでしょう。
読むための基礎力をつける勉強になっていません。
自分の立ち位置と勉強内容は必ずリンクしてなければ、時間の無駄です。
集団授業や映像授業を受けている人は特に注意して、そこを確認してみてください。
次に文系で苦手になりがちな古文ですが、フィーリングで解いていてはいつまでたっても苦手なままです。
苦手意識がある人や模試で20点前後の人は、まず以下のことを確認してください。
・古文単語帳315以上のものを覚えているか(日々覚えようとルーティーンに入っているか)
・用言の活用は全てスラスラ言えるか
・28個の助動詞の接続、意味、活用を覚えているか
苦手な人は上記のことをいつまでも先延ばしにしている人です。
集中してやってしまえば、古文の見えてくる世界が変わります。
当塾では過去何人も古文が苦手と言っていた生徒が上記を短期間で集中的にこなし、得意科目にしました。
ポイントは短期間で集中的に!!です。
だらだらやると結局覚えられなくて、嫌になります。
(塾の中には助動詞は28個覚えなくていいといった指導をしているところもありますが、私はたかだか28個くらい覚えられると思っていますし、社会も受ける3教科型の生徒で覚えられなかった生徒はいません。
もちろんコツはありますので、そこは指導しています)
上記の3点が終わったあとは助詞と敬語をやれば終わりです。
最後に文法のアウトプットで仕上げになります。
数学も気をつけなくてはなりません。
模試を受けて各大問の前半部分が取れていなければ、やはり基礎力不足になります。
典型問題のインプットが必要でしょう。
しかし、ここで一番注意しなくてはならないのは、数学はまず時間がかかるということ。それゆえに使うテキストを間違えるとやりきれないまま終わってしまいます。やりきるとは定着するとこまでという意味です。
「みんながチャート式を使っているから」といった安易な考えは決してしてはいけません。
例題の問題数だけでも白、黄、青と違いますがそれでもそれぞれ相当な数の問題があります。
当然1周したら身に付くといったものではありませんので、2周するなら問題数は単純に倍で計算しなくてはなりません。
それを本当にやりきれますか。1日何題解きますか。
他の科目もやりつつ、それをこなせますか。
しっかり考えましょう。
数学はできるようになったら、点数が大きく見込めますが、中途半端だと社会科のように点数の積み上げはできないので、大きく点数を減らすことになります。
例えばベクトルの大問が少しも太刀打ちできなかったら、それだけで20点以上落とす可能性があります。
数学を選択する人は覚悟をもって、使用テキストの選別をし夏の間取り組んでください。
社会科と理科は科目によって、勉強法が変わってくるので一概には言えないですが、まずはおおまかに全体像をつかめているかが大きなポイントになります。
歴史系なら時代ごと、暗記系の理科なら分野ごとの全体像です。
早めに、全体像をつかんでそして、小さな部分にフォーカスしていきましょう。
ただし、英語が苦手な人は英語のめどをたててください。英語は時間がかかります。
夏は大事な大事な基礎固めの時間です。
厳しい受験を勝ち抜くには決して無駄にしてはいけません。
これから8月に入ります。
受験生のみなさん、あらためて自分の現在地と勉強内容の確認をしてみてください。