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三鷹個別学習会ニュース

作文用紙53枚分何分で読めますか。共通テストの文章量について。

2022.01.26

募集再開以降、高校1、2年生のお問い合わせをいただきありがとうございます。

今日は難化したといわれている共通テストの問題文の量についてです。

国語は昨年とほぼ変わらず21000字。

第1問 約6,430文字
第2問 約7,130文字
第3問 約5,180文字
第4問 約2,270文字

英語は昨年から難易度はほぼ変わらずでしたが、500ワードくらい増えて全部で約6000ワードです。
第1問 約540語
第2問 約980語
第3問 約880語
第4問 約720語
第5問 約960語
第6問 約1980語

国語は400字詰め原稿用紙53枚分です。
みなさんはこれをどれくらいの時間で読めますか。

もちろん現代文、古文、漢文のどこまで必要かによって同じ80分でも読む分量は変わってきます。

ですが、テストなので、「読む」だけではだめで「思考」して「解く」までが必要です。

共通テストでは、考えて解くことが要求されてますので、旧センター試験とは性質が違います。

複数の文章を把握し、全体から考えるといったことが共通テストでは求められます。

解く時間はもちろん以前よりかかります。

英語も1分間に100ワードくらいのスピードで読めたとしても読み切れても解く時間はないでしょう。

きれいに解ききるには1分間に140ワードくらいのスピードは必要となります。

普段から速読力を意識する必要があります。

これらを踏まえて、どう自分の勉強を進めていくかということなのですが、国公立志望で共通テストが必須の場合、相当な時間と労力を早いうちからかけていかなければなりません。
センター試験のような基本受験勉強の延長線上で戦えるものではなくなっているので、勉強の中身を変える必要があります。

たくさんの文章を読んで、聞かれていることを考え、そしてそれを自分の知識と照らし合わせて解くという勉強が必要です。
これは、正直とても難しいことです。

今の高校生たちはそのようなやり方を学校で教わってきたわけではなく、いきなり共通テストという形でその能力を問われるようになってしまったという点と、練習しようと思ってもまだ精度の高い問題集がほとんどなく、練習といった意味での問題演習が多くできない点が今の高校生にとって大きいからです。

ですので、国公立志願者はこのことを踏まえた上で、勉強を進めていかなければなりません。

また私立大学を志望する人は、共通テストが必須な大学を受ける人以外は考えないということも十分あり得ます。

共通テスト利用などもあるのですが、とても使いにくいです。

発表も遅いですし、ボーダーもセンター試験の時より読みづらく、当てにしづらいものになっています。

以前のセンター利用でしたら、早稲田志望の生徒がセンター9割取ってくる、GMARCH志望の生徒はだいたい8割強くらいが目安で取れるだろうと、おおよそ模試も含めて算段がついていました。ですので、比較的センター利用もこれくらいに出しておけばいいよねと使い道がはっきりしていましたし、勉強もセンター試験のために特別なことはほとんどする必要がありませんでした。時間配分や数学の誘導に慣れるといったことくらいです。社会も国語も理科も特別なことはしなくても、ある程度点数は見込めました。

今の状況ではそのように共通テストは使うのが難しく、わざわざただでさえお金がかかる受験なのに、当てにならないものに勉強時間とお金をかけるのは得策ではないと考えます。

私立大学第一志望の生徒はそこに向かって一直線で頑張りましょう。
並行で考える、としたら外部英語検定です。こちらは積極的に使っていく必要がありますので、それは踏まえて勉強計画を練るのは理にかなっています。

ここでは外部英語検定については掘り下げませんが、やはり英検などは使い勝手はいいと思います。

とりいそぎ共通テストへの私見をかかせていただきました。

最後に一つ、今の小中校生は、文章を速く読解し、常に考えるといった力を養っていくべきですね。
中学生の定期テストもどんどん変わってきている通り、文章が速く読解できないとその時点でだいぶ負けが決まってしまいます。

先を見据えて、能力を伸ばしていきましょう。

三鷹個別学習会 前山

メールでのお問い合わせも受付中