法政大学に合格した塾生の体験記をもとに、予備校と個別学習会を比較して「何がどう違うのか」ご説明いたします。
僕にとってこの塾に入塾して良かった点は二つあります。
一つはその学習方法です。
高二の時にここに入塾した頃、僕はお世辞にも頭が良いとは言えず、当時目標としていたMARCHには到底入れないであろう状態でした。
そんな僕がここでやらされたのは、
中学でやる英語でした。
基礎が大事というのは分かっていましたが、このレベルからやるのか……と悲観的になっていました。しかし、やってみると思いのほかできませんでした。
基本をおさえてない状態で高二の英語をやってもどうしようもありませんでした。この中学英語から始めるやり方は、今思うと非常に有意義だったと思っています。自分でやろうと思ってもできない人も多いと思います。この塾でその時間をとるのはとてもいいと思います。
先生たちもどんなに簡単でも丁寧に教えてくれましたし、高三になる前からこの塾で勉強していると、後になってずっと楽になると思います。
二つ目は最後まで面倒をみてくれたことです。
僕は某大手の予備校とこの塾を両方こなしていました。大手予備校で受験レベルの勉強をして、ここの個別で基礎の補充という感じでやっていました。
成績も順調に上がっていったのですが、センター試験で失敗してしまいました。
大手予備校の先生のやり方を信じてやった結果でした。
自分はメンタルが弱く、ずっと引きずっていました。
しかし、大手予備校はすでにカリキュラムが終わっており、
改めて教えを請うこともできませんでした。
しかし、個別学習会はちゃんと最後まで面倒を見てくれました。
いつも通り基礎固め、そして受験対策。
受験直前はほとんどこの塾でお世話になっていました。メンタルが常にネガティブな状態でも、なんとか気持ちが切れずに受験を乗り切れたのはこの塾のおかげだと思っています。
結果、何とか法政大学への進学が決まりました。
彼がまず指摘してくれたことは「当塾の学習法」です。
学習法というよりはカリキュラムを組む時の考え方です。
「できるところとできないところの境目から学力を積み重ねる」
当塾の基本の考え方です。
「ここが違う」とまで宣言するにはあまりにも当たり前のことです。
しかし、それができない指導者が多いのが塾業界です。
当塾では、彼の英語力は中学レベルも不十分であるという判断のもと
中学英語からの復習を指示しました。
もし予備校のカリキュラム通りやっていたら浪人するか志望校をどんどん下げるしかなかったでしょう。
決して予備校のカリキュラムが間違っていると申し上げているわけではありません。しっかりと練られた根拠のあるものです。
しかし、彼は途中からそのレールから外れてしまったか、初めからコースの選択が間違っていたのかどちらかでしょう。
また彼はこう言っています。
「基本をおさえてない状態で高二の英語をやってもどうしようもありませんでした。」
まったくその通りなのですが、では予備校をやめたかといえばそうではありません。
予備校というのはやはり「権威」があるのです。
彼はこんなことも言っています。
「センター試験で失敗してしまいました。
大手予備校の先生のやり方を信じてやった結果でした。」
2次の勉強をしていればセンターなんかできるとでもおっしゃったのでしょうか?
さらに彼はこう続けます。
「大手予備校はすでにカリキュラムが終わっており、
改めて教えを請うこともできませんでした。」
この生徒は非常に心の広い人物です。
最後の彼の言葉は
「しかし、個別学習会はちゃんと最後まで面倒を見てくれました。」
それは当たり前のことです。
なぜなら、受験は最後まで分からないからです。
言い換えれば、やりかたによっては最後まで伸び続けることもできるし、
試験を受け続けるにしたがって学力がみるみる下がってしまうことも起こり得るのです。
E判定D判定は合格できる可能性がある。
A判定S判定は落ちる可能性がある。
当塾の合格体験記には「E判定からの逆転合格」
という文章が頻繁に現れます。
模試の得点には表れなくても、基礎学力が十分積みあがっている生徒が起こす結果です。
大学別模試や東進の模試は別にして一般的には11月の後半で大きな模試は終わります。
そこから受験まで、センターなら1ヶ月半、私立は2ヶ月~3ヵ月、国公立は3ヶ月ほどあります。
1ヶ月半といえば夏期講習くらいの期間があるわけですから、逆転も転落も起こるのももっともではないでしょうか。
本当の個別指導が何かを知っているからです。
では本当の個別指導とは
1.生徒の学力をできるだけ正確に把握する。
2.生徒の学力と生徒の目標とのギャップ、生徒の特性や学習環境、さらに科目の特性をもとに学習の優先順位を考慮した上で大まかな学習の流れを決定する。(カリキュラムの根拠は、できるところとできないところの境目から積み上げること)
3.生徒の学力の成長の度合いや変化とともに適宜カリキュラムの微調整を行う。
4.正しい勉強法を身につけさせ実践させる。
5.基礎学力の養成から志望校の問題に対応できるだけの基礎学力にレベルを上げそのうえで
6.受験生は人です。そして、誰よりも神経質になりやすい状況に置かれています。
従って、心理的な負担が大きく受験勉強に影響します。
そのことを知り尽くしているからこそ、神経を研ぎ澄まし、生徒の微小な心の揺れにも気づき、傷が大きくなる前に対処しています。