大学入試共通テストで求められる力
2021.02.24
高校生は今学年末試験の勉強で追われていると思います。
学年末試験が終わったら、一息つかず特に高校二年生はすぐに受験モードに切り替えましょう。
大学受験は簡単なものではありません。
なんとかなるだろうという気持ちではなんともなりません。
受験まで1年きっています。
高校二年生のみなさん、自分でスイッチを入れましょう。
今日は大学入試共通テストについて書こうと思います。
どうしても受験生にとって気になるものであることは間違いありません。
まずは数字的なものからいきます。
英語の総ワード数は5495でした。
これはプレテストより100語多く、昨年のセンター試験より1200語以上も多くなっています。
数学ではⅠAだと約8ページ増え、ⅡBでも2ページほど増えています。
英語と数学はいままでのセンター試験でも時間との闘いでした。
ですが、共通テストになり、英語は読解中心、数学では問題分の読み取りも求められるようになっています。
さらに他の科目でも例えば現代社会など問題の文字数は約19500文字となっており、国語の約20500文字とほぼ同じくらいになっています。
文章と読み資料やデータを読み、さらに思考して問題を解かなければなりません。
ここまでで総じて言えることは、文章を読むのが遅い生徒はすでの大きなハンデを背負っているということです。
ここでもうひとつ加えると読むのが遅い生徒といいましたが、実際日本人の平均の読むスピード500文字/分で読んでいたら、ほとんどの科目で間に合わないか解ききる時間が足りないというデータになっています。
たとえそれぞれの問題に対して解く力があったとしても、解くための時間が残されないということになります。
ですので、まず必要な力は文章を速く読む力です。
そして、他にも必要な力は自分に必要なデータを検索する力と資料を読んで自分の持っている知識と比べる力です。
地図、資料、グラフ、写真、絵などから自分が今必要としているものを検索しなければなりません。
これを素早くやる必要があります。
さらに、資料を読んだうえで、自分が持っている知識と結びつけて、解答を導き出さなければなりません。
今までのセンター試験では持っている知識だけで答えられていたものが、持っている知識を使って、答えにたどりつく必要がでてきました。
今の受験生特に共通テストが必須な国公立受験生には上記の力が必須となりました。
ここからは余談ですが、正直私は本来テストというのは、学校で習ったことが前提で成り立っていると思っています。
果たして今の高校が教えていることと共通テストで求める力はリンクしているのでしょうか。
このような状況なので、学校とは別に塾予備校に行くことが大前提となり、さらにこのコロナ禍でもまだ大学の入学定員をしぼっており、一番割を食っているのは受験生とその家庭です。
できるだけ早くこのような経済格差が教育格差を生んでしまう状況を国に解消してほしいと願っております。
しかし、今の高校生たちはこの状況が急に好転することはないので、今できることをどんどんやりましょう。
意識を変えた人からリードできるのが受験です。
三鷹個別学習会 前山